前髪49cm(番外編) ページ49
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昔話
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「汐崎って幼馴染の閑谷より小さいんだぜ」
これは俺の昔の記憶。
確か小学生とか中一あたりのはず
「マジで〜??しかも閑谷女だろ?」
この時からAは俺よりデカくて、ことある事に俺はクラスの奴らに馬鹿にされてきた
「女より小さいって…ダセぇな」
やめろよ。俺は別にAより小さくて惨めに思ったことはない
…でも、そういう風に言われるといやでも意識してしまった。
「逆だったら良かったのにな〜…ってやべ、
汐崎こっちみてる」
「マジか、」
陰口みたいに言うくらいなら直接言ってくれよ。その方がこれ以上惨めな気持ちにならないのに
隣でAが何か言っているのも聞かず、机に伏せた。
「__ねぇ、」
Aが急に立ち上がり、ゆっくりと歩きながら言った。
その時の目は、珍しく怒っていた。
「…なんでそんなこと言うの?」
「…え、」
「なんでって言われても…」
「私だってなりたくて大きくなってるわけじゃないんだよ、」
いやにAが
男子たちの前まで来ると、立ち止まって
見下ろした。かなりの眼光で。
琥珀色が映えて少し怖かったことも覚えている。
「人をバカにして何が楽しいの、ああやって
ねぇ、一層睨みを聞かせて言い放った。
「人をバカにすることしか取り柄がないの…??
…結季よりあなたたちの方がダサいよ」
「っ、んな」
『…A、』
「結季」
そしてAはこっちに戻ってきて、言ってくれた。その言葉があるから、誰に何を言われてもそこまで気にしなくなった。
「結季、私は、どんな結季でも…好きだからね」
高校生になって、その「好き」って言葉が、色んな意味で俺だけに向けてくれたらいいのに、って思うようになった。
あのときのAは本当にかっこよかった。
いつもああならいいんだけど
…でもやっぱり身長気にしちゃうなぁ
いつか抜かすけどね
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そしてそのいつかはこないまま卒業したら面白い
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ネーヴェ(プロフ) - 櫻陽花さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに修正致します。お手数お掛けしてしまい申し訳ありません… (2021年6月8日 16時) (レス) id: 4bf44a0056 (このIDを非表示/違反報告)
櫻陽花(プロフ) - 16cm、谷地さんが谷内さんになってます… (2021年6月8日 14時) (レス) id: 07bd924354 (このIDを非表示/違反報告)
ネーヴェ(プロフ) - yukimaru0309さん» 初めてバレー部の前で前髪あげたのは30話ですね!!もっとちゃんとわかりやすく書いた方がいいですかね…?わかりにくいとかあれば修正するので!読んでいただいてありがとうございます!! (2020年5月5日 18時) (レス) id: 5803314b57 (このIDを非表示/違反報告)
yukimaru0309(プロフ) - 夢主の前髪をあげるシーン誰か何話教えてくれませんか?自分で探すのめんどくさいので←おい (2020年5月5日 18時) (レス) id: ab73d1c601 (このIDを非表示/違反報告)
ネーヴェ(プロフ) - 猫大好きさん» ありがとうございます…!!!!オチはですね、決まってないんですね。そもそも私が推し定まってないんで!!アンケートは後々とるつもりであります!!頑張ります! (2020年4月13日 13時) (レス) id: 5803314b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネーヴェ | 作成日時:2020年4月1日 22時