【ハイキュー】前髪は長くないと…

前髪34cm ページ34

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『……はぁ、』




「Aちゃん…どうしたの？？」




『……あぁ、仁花ちゃ、…なんでも、ない…』









昼休み、あれから結構な頻度でつっきーくんのゲス顔やらが脳内に浮かんでは消え、を繰り返している。

もちろん部活で毎日顔を合わせているわけだが。









私だってあそこでめげるような女じゃない。


…つもりだったが目が合うとその瞬間逸らされるし、ドリンクは差し出して私が何か言う前に奪い去っていく。







記録用にと持っていたシャーペンを落としてしまい拾おうと屈んだ時なんか聞いたことないくらいの低い声で





「邪魔。」





と言われた。泣いた。後ろから小走りできた山口くんに慰められた。

本当に情けない。山口くんの優しさにまた泣いた。









何かあったなら聞くよ

仁花ちゃんの優しさに甘え、途中涙ぐみながらその事を話した。



多分仁花ちゃんもなんて反応すればいいのか分からないんだと思う。









「…ソ、ソウナンダ……」




というよりつっきーくんにビビってる









「い、一回その人とちゃんと話してみたらどうかな…

もしかしたら何か変わるかも！！」









それに…と仁花ちゃんは続ける。









「…チームメイト、でしょ？これから一緒に戦っていく仲間なら、

このまま仲悪いままで良いとは思わないな…」





『！！』








チームメイト、…忘れていた。

いくら彼がいけ好かない人だとしても、それ以前に私と彼はチームメイト









同じコートに立つわけではないが、これから三年間をともに戦い抜いていく"仲間"である。ということを。








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