象徴シリーズ轟焦凍編 (ページ4)

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第34話プロヒーローと未知。ページ4

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『すげぇー！！USJかよ！！！』

私たちがバスから降りると目の前には遊園地の様な訓練場があった。

あまりの大きさにおぉ…と声をこぼすと相澤先生はそのまま建物の中に入ったので私達は先生の後を続くように中に入っていった。

中はアトラクションのような建物がいくつもあり
真ん中は噴水広場があった。

ゲートの前にはスペースヒーロー 13号先生が立っていた。

13号先生は私たちが来たのを確認すると話を始めた。

「水難事故土砂災害火事 …etc，」

「あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です
その名も…嘘の災害や事故ルーム(USJ)！！」

USJみたいな建物だなとは思っていたけど…まさかそのままUSJだったとは…

よく確認してみると 13号先生と相澤先生はいるけど…お父さんがいないことに気がついた私は辺りをキョロキョロ見渡すも見つけることは出来なかった。

相澤先生と 13号先生は何か話しが終わったのか
相澤先生はじゃあ始めるかと言葉をかけ私たちは話をやめた。

「えー始める前にお小言を一つ、二つ、三つ、四つ…」

13号先生の増えていくお小言に私は苦笑いしつつ
話の続きを待った。

「皆さんご存知だとは思いますが
僕の個性はブラックホールどんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」

「その個性でどんな災害でも人を救い上げるんですよね！」

ヒーローオタクのいっちゃんが逆さず 13号先生の話を反応すると隣のお茶子ちゃんも
ものすごい勢いで頷いているのが見えた。

いっちゃんの発言に13号先生は頷くと
私達を一人一人見ていた。

「しかし簡単に人を殺せる個性です。
みんなの中にもそういう個性がいるでしょう。」

私は自分の手を見て13号先生の話を聞く。
私の個性だって簡単に人を殺すことが出来るから。

人を傷つけるのではなくお父さんお母さんのようにみんなを守れるように13号先生の話を聞く。

やっぱりヒーローはかっこいい。

「君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない。
助ける為にあるのだと心得て帰って下さいな。」

以上ご静聴ありがとうございましたと13号先生の話を聞いたみんなは拍手が鳴り止まなかった。
目の前にいる先生はかっこいいヒーローそのものだったから。

相澤先生がそんじゃあまずは…と準備を始めようとするとその時先生の叫び声が聞こえた。

「一かたまりに動くなッ！！！」

私たちは何が起こったのか分からなかった。

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