出会い ページ47
俺が来たのはノアと呼ばれる研究所。
鬱蒼とした森の中にあるから気付かれないらしい。
『済まないな。君の部屋はここだ』
「なんで謝る？」
『こいつはちょっと変わった奴でな。
悪さばっかりしてやがる』
「…別にいい。関わらなければいいだけ」
『そうか、じゃあな』
バタン
と言いつつ挨拶くらいはするのだが。
？「…」
「…ねぇ」
？「…ん？」
「あんた悪さしてんの」
？「…お前に関係ない。というか挨拶もなしか」
「え…俺は」
？「言わなくていい、
ここで名前なんか無意味だから」
「は…？」
何がしたいんだこの人は…。
？「お前今日来たばっかだから
知らないだろうけど、
ここじゃ名前でなんて呼んでもらえないよ」
「…え？」
？「名前で呼ばない、尊厳も人権もない。
出られる保証もない。それがここだ」
ずっと後ろを向いたまま話す
俺と同い年くらいの子。
？「あとお前自分の意思で入ったそうじゃないか。どうせそそのかされたんだろ？」
「お前…黙って聞いてりゃ
ピーピーギャーギャー抜かしやがって！」
背を向けたままのそいつにカッターナイフを振りかざすが、いともたやすく避けられた。しかも俺に背を向けた状態で、だ。
？「怖いことするねぇ」
「この！」
？「おっと、無駄な動きが多い。
もっと俊敏に動かないと」
「チッ！」
？「もっと早く。トロいなお前…」
「こんにゃろ！」
ジャンプして勢いよく振りかぶる。
でも彼奴の姿はない。
しかもカッターも無くなっている。
？「大体こんな事して何の得があるんだよ。
これは俺が預かっとく」
カッターを取られた上に没収されてしまった。
？「一つ聞くけどさ、お前何しに来たの？」
初めて背向け野郎の顔が見えた。随分綺麗な顔をしていた。そこからここまでの経緯を説明した。
ーーーーーーー
？「…言い訳だろ」
「は？」
？「自分がやったことの罪の重さも分からないんだろ？自分が絶対に正しいって信じ切ってるんだろ？ならあえて言わせてもらう…お前は間違ってる！」
「あぁ分かってる！
お前に言われずとも分かってるよそんなの…」
バチン！
思いっきり平手打ちされた。
ヒリヒリと痛くて不意に手でおさえた。
？「お前が間違った道を歩こうとするなら、
俺は全力で止める！俺が正す！」
この人がいなかったら、俺は今頃
どうなってたんだろうか…。
ーーーーーーーーーーーーーー
？の人が誰かわかりますよね…。(圧)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
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おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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舞羅(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！上手く書けているか不安でしたが、褒めていただきありがとうございます！これからも更新頑張っていきますので何卒応援よろしくお願います！ (2019年8月12日 17時) (
レス) id: 87a569fea6 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - コメント失礼します。最新話も全て楽しく読ませていただいています！ すごい引き込まれるストーリーで、、また、もしできたら、QKの山本さんが伊沢さんの兄弟、またはそう勘違いしている、ような役も見てみたいです！ (2019年8月11日 16時) (レス) id: 2d73923682 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 最新話読ませていただきました！いつもみんなを引っ張ってる伊沢さんが重い闇を抱えているのが、ストーリーとしてとてもいいと思いました。次の更新楽しみにしています (2019年8月10日 23時) (レス) id: 369865cb7c (このIDを非表示/違反報告)
舞羅(プロフ) - イリュージョンガールさん» ありがとうございます！褒めていただきとても嬉しいです！これからも更新していきますので応援よろしくお願いします！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: 87a569fea6 (このIDを非表示/違反報告)
イリュージョンガール - コメント失礼します、話の進め方がすごくお上手で引き込まれました。続きも楽しみにしています！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: db4ab86eb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞羅 | 作成日時：2019年6月8日 19時
