帰路 ページ43
河「今のところ追っ手は来てませんね」
山「あ、あの！」
伊「ん？」
山「さっき、依頼があったって言ってましたけど…
誰からですか？」
伊「君の友達から。えーっと、渡辺君？
から今朝依頼があった」
山「こうちゃんから！？そうだったんだ…」
ほう、彼はこうちゃんと呼ばれているのか。
河「かなり不安な様でしたよ。貴方はいざと言うときは頼れるがそれでも小柄だし放っておけないと」
山「それはこうちゃんに悪いことしたな…」
河「ところでなぜ研究所に誘拐される事になったのですか？」
山「実は、バイトあがるのが遅くなっちゃってそれでいつもより遅い時間になって一緒に何気ない話をしてたら例の不良達が来て、妹をさらったのは自分達だって言って、返して欲しかったら一緒に来いって言われて…」
河「おかしいとは思わなかったのですか？」
山「その時は気が動転してたし、
妹が突然いなくなったから返してもらえるならと
思ってそれをのんでしまったんです…」
川「妹さんはどうなったん？」
山「変わり果てていました。僕の事も何もかも忘れていました。あれが可愛くて優しい妹とは思えなくて絶望しました。僕はただ妹と何気ない毎日を過ごしたかっただけなのに…」
河「そんなに変わっていましたか…」
山「全く違う名前を名乗り出すし…僕を見るなりお兄ちゃんだぁれ？って言うし…どうしてこんな目に…」
子供の様にヒックヒックと泣いている。
だが僕のすぐ前に座っているから
頭を撫でてやる事も出来ない。
河「山本君…これが研究所のやり方だ。僕等はその研究所の壊滅を目的として活動している。君が望むなら僕等の仲間にならないか？」
山「え…？」
伊「あくまでもこれは君の決断だ。俺達が強制するものじゃない。君が入らないと言うなら記憶を消さなくてはいけない。研究所と関わった事、俺達と関わった事、妹さんの事も…」
山「そんな！妹の事も忘れなきゃいけなくなるんですか？」
伊「現実を受け入れるなら俺達と戦ってほしい。
でも妹さんと戦うことはないとは言い切れない」
山「…」
河「もし僕等と共に来るのであれば、君の友達の
こうちゃんにも参加してもらう事になる」
山「こうちゃんも！？」
伊「まぁ今はこうちゃんの事はいいか。時間は限られてるけどできれば家に着くまでに答えを出してほしい」
山「はい…」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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舞羅(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！上手く書けているか不安でしたが、褒めていただきありがとうございます！これからも更新頑張っていきますので何卒応援よろしくお願います！ (2019年8月12日 17時) (
レス) id: 87a569fea6 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - コメント失礼します。最新話も全て楽しく読ませていただいています！ すごい引き込まれるストーリーで、、また、もしできたら、QKの山本さんが伊沢さんの兄弟、またはそう勘違いしている、ような役も見てみたいです！ (2019年8月11日 16時) (レス) id: 2d73923682 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 最新話読ませていただきました！いつもみんなを引っ張ってる伊沢さんが重い闇を抱えているのが、ストーリーとしてとてもいいと思いました。次の更新楽しみにしています (2019年8月10日 23時) (レス) id: 369865cb7c (このIDを非表示/違反報告)
舞羅(プロフ) - イリュージョンガールさん» ありがとうございます！褒めていただきとても嬉しいです！これからも更新していきますので応援よろしくお願いします！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: 87a569fea6 (このIDを非表示/違反報告)
イリュージョンガール - コメント失礼します、話の進め方がすごくお上手で引き込まれました。続きも楽しみにしています！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: db4ab86eb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞羅 | 作成日時：2019年6月8日 19時
