番外編 川拓と河拓 ページ20
この家に住まわせてもらえるは良いが、
この家にとんでもない奴がいた。
そいつは神出鬼没で流石に
いないだろうと思った矢先に、
河「いつまで寝てるのですか？」
…鍵かけてたのにどうやって入ったんだこの人。
河「伊沢から早く来いとの事です」
川「はいはい…」
河「返事は一回」
川「チッ…」
河「そんな返事ないでしょう？」
川「煩い、黙れ操り人形」
河「…………」
よし、やっと大人しくなった。
と思ったのも束の間、
河「もっと罵倒してくれて良いんですよ？」
川「うわマジか…」
河「マジです。操り人形だったのは
否定しようのない事実ですから」
この人は苦手だ。だって何を言っても受け入れる。
それが罵倒であっても。
川「めんどくせぇ人だな…」
ーーーーーーー
面白い住人が来た。随分といじりがいのある奴だ。
河「そういえば、僕等の名前は略せば
同じだと気付きましたか？」
川「はい？」
河「僕も君もカワタクですよ」
川「カワの漢字が違うでしょう？
僕は三本川、貴方はさんずい。
漢字が同じなら文句は言いませんでしたがね」
河「面倒くさい奴ですね、君は」
川「貴方に言われたくありません」
こいつの事は好きだ。
だっていじりがいがあるし、ツッコミが鋭いし。
ーーーーーーー
川「あの人どうにかならねぇかなぁ…」
鶴「どうしたの？川上」
台所からひょこりと顔を出すのは鶴崎。
俺がここに来てすぐから優しく接してくれた奴だ。
川「鶴崎、愚痴聞いてくれる？」
鶴「良いよー、ちょっとまってね…。
はい、どうぞ！」
俺の河村とかいうクソメガネの愚痴を
鶴崎は何も言わず相槌を打って聞いてくれる。
鶴「まぁ、河村さんも苦労人だからねぇ」
川「？」
鶴「あの人百年以上生きてる
っていうのは知ってる？」
川「…え？」
鶴「あの人は親に敷かれたレールの上を歩くだけで、
全く自由が無かったんだって。皆に対して
敬語なのも親からの一種の虐待のせいらしい。
食事や入浴の時以外は自分の部屋から出られなくて
ずっと自由になりたいと思ってたんだって」
川「あの人にそんな事が…」
鶴「あの人も嬉しいんだと思うよ？
今を生きる人達に気さくに話してもらえることが」
そんな過去があったとは知らなかった。俺は一体…
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舞羅(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！上手く書けているか不安でしたが、褒めていただきありがとうございます！これからも更新頑張っていきますので何卒応援よろしくお願います！ (2019年8月12日 17時) (
レス) id: 87a569fea6 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - コメント失礼します。最新話も全て楽しく読ませていただいています！ すごい引き込まれるストーリーで、、また、もしできたら、QKの山本さんが伊沢さんの兄弟、またはそう勘違いしている、ような役も見てみたいです！ (2019年8月11日 16時) (レス) id: 2d73923682 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 最新話読ませていただきました！いつもみんなを引っ張ってる伊沢さんが重い闇を抱えているのが、ストーリーとしてとてもいいと思いました。次の更新楽しみにしています (2019年8月10日 23時) (レス) id: 369865cb7c (このIDを非表示/違反報告)
舞羅(プロフ) - イリュージョンガールさん» ありがとうございます！褒めていただきとても嬉しいです！これからも更新していきますので応援よろしくお願いします！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: 87a569fea6 (このIDを非表示/違反報告)
イリュージョンガール - コメント失礼します、話の進め方がすごくお上手で引き込まれました。続きも楽しみにしています！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: db4ab86eb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞羅 | 作成日時：2019年6月8日 19時
