__ Spring __

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今日１日ずっと保健室にいた。






「寝すぎて頭痛い…」






頭の痛さで目が覚めた。






なんか不思議な夢を見たな。






誰かが私にキスする夢。






なんか、昔を思い出すなぁ。






なんて思ってたら、ガラガラっと扉が空いた。









祐『あ、A起きたんだ！…大丈夫？』




「ふふっ、大丈夫だよ。」




祐『なんで笑うの！こっちは物凄く心配したのに！』






ほっぺたをぷくーっとしてぷんぷん言ってる。




それ、怒ってるんじゃなくてただただ可愛いだけだよね。




窓の外に顔を向けると、野球部が中庭をランニングしているのが見えた。








「ねぇ、祐基。」



祐『ん？なに？』



「ダンス部って楽しい？」



祐『楽しいよ！』






ニコニコして言う。





いいなぁ、私もなにか入っとけばよかったなぁ。





吹奏楽部に入ってたけど、メンバーと上手くいかなくて辞めちゃったんだよな。





原因はなんだったっけな。





外で走っている野球部も楽しそうに走ってる。





甲子園に向けて、頑張ってる。






「私もなにかやればよかったなぁ。」








すると祐基はうーんと考えてから、




祐『ダンス部入る？』




と提案してきた。









「え、でも、私ダンス出来ないよ？」






なんせ、私は運動音痴なのである。






祐『マネージャー、やってくれない？俺たちをカメラの被写体にしていいからさ。』






楽しそうな祐基が見れて、その上写真が撮れるって？






「やります、やらせて下さい！」






よっしゃ！明日先生に言ってみるね。と祐基は笑顔になる。






祐『ただ一つだけお願いがあるんだけど、』




「ん？なに？」




祐『俺らのダンスを見て、どう思ったかをその時その時でアドバイス欲しい。俺らじゃないほかの人から見て、どう思ったか。』




「素人の私でいいなら…」




祐『いいね？よし。じゃあ、帰ろっか。』




「うん！」








明日から楽しくなりそうだな。




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