__ Spring __

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クラスに帰ると、ばっと囲まれる。








『なあなあ、草川と付き合ってんのか？』



「ねぇ、拓弥くんとはどんな関係なの！？」








拓弥くんとは違うクラスのはずなのに。




噂って怖いな。









文「A、こっちおいで。皆も、Aをあまり責めないで。」









腕を引かれ自分の席に座らされる。





文「大丈夫？草川くんとはどうなったの？」




「仲直りしました。事件のこともすべて言った。」








良かったね。と、微笑む。




あ、そうだ。とふみちゃんが立ち上がる。








文「船津！ちょっときて」




ふみちゃんは何故か稜雅くんを呼んだ。









稜『なに？』



文「Aが言いたいことあるってさ。」



「あ、あの…」








稜雅くんはなに？とこちらを向いている。




言わなきゃ。






「ごめんね。…それと、ありがとう。」



稜『なんだ、そんなこと。』








ふぅ、と溜息をつきこちらを向く。






稜『俺は、お似合いだと思うよ。』




誰、とは言わなかったけど予想はつく。








「そ、んなことはないよ。拓弥くんは私のことなんかっ…」



文「とか言って、顔真っ赤じゃん(笑)」








このこの〜とつついてくる。






稜『このこの〜』



「ちょ、稜雅くんまで！！！」









やっぱり、私この人達と友達でよかったなって思った。




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