__ Spring __

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「ねぇ、祐基？これめっちゃ辛いんだけど。辛いの駄目って知ってるよね？ってか、あんたも辛いの駄目でしょうが。」



祐『間違えた。甘口って言うの忘れてた。』






このドジっ子やろう！！！






拓『祐基、一口頂戴？』


祐『ん？はい、あーん。』







もぐもぐ食べてる拓弥くん







「か、可愛い…」


祐『お？拓弥！可愛いだって！！』


拓『どう反応すればいいんだよ(笑)』








あ、笑った。




可愛い。









拓『おい、』







ちょっと、誰か呼ばれてるよ。






返事してあげて…








拓『ねぇ、聞こえてんの？藤咲さん？』







え、え？







「わ、私！？」



拓『そう。…あのさ、見すぎ。俺の顔に何かついてる？』



「あ、いや…何にもありません」









拓弥君の顔に見惚れてましたなんて、言えないよね
あー、恥ずかしい。






文「まぁ、拓弥くんカッコイイからね。見惚れるのも分かるわ。」







そうなんだよ、カッコイイよね。







……っておい！？




ふみちゃん！？




さらっとバラしましたよね！？




「ちょ、ふみちゃん！！」





なに？と言うように、ドヤってこっちを見るふみちゃん。





くっそおおおお。








祐『あはははっ、A顔真っ赤(笑)』



「も、うるさい！ほら、次の授業始まるからいくよ！ばいばい！」








ばいばーいとニコニコで手を振る祐基の隣で拓弥くんはケータイを見ていた。







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