第8章「それぞれの答え」17 ページ17
第8章-それぞれの答え
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翌日、俺はまっちゃんに電話をかけて、昨日の公園に呼び出した。
あの時は冷静じゃなくてまっちゃんの気持ちをあまり考えられていなかったけれど、もし俺がまっちゃんだったら訳もわからず怒って立ち去られたら困惑すると思うからだ。
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俺が公園に着くと、まっちゃんはもう先にベンチに座っていた。
「ごめんお待たせ」
そう言って、隣に座ったものの気まずい空気が流れた。
「昨日、いきなり怒ってごめん。まっちゃんからしたら訳わかんなかったよね」
「...うん。でも、後から色々考えてみて、ちょっとわかった気がする」
流石に気づいたか、とは思ったが、やはり説明はするべきだよなぁ、と考えていた。
「そっかそっか。」
そう返事をした後、
「もう気づいたかもしれないけど、ハッシーはずっとまっちゃんのことが好きみたいなんだ」
俺はまっちゃんにAの気持ちを伝えた。
「...うん」
そして、
「それで...俺は、ずっとハッシーのことが好きなんだよね」
俺の気持ちも伝えた。
「...そっか。やっぱそうなのか」
まっちゃんは複雑な表情をして俯いている。
「まっちゃんは全然気づいてなかったよね？(笑)」
あまりにも深刻な顔をしているので、少し笑ってしまった。
「うん。正直思ってもみなかった」
「やっぱり。鈍感だからなー(笑)」
「...ごめん」
「いや、まあ仕方ないよ」
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実際、Aもあまり態度に出さないようにしていたと思うし、俺も隠していたから、片想いしている側しか気づかないのも無理はない。
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作者名：柚奈 | 作成日時：2020年4月25日 15時
