*。あの夕立が止む前に。*Satoshi.O (ページ14)

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翌々日、Aとまっちゃんと海に行くことになった。Aの家のカフェで待ち合わせをして、俺とまっちゃんの二人で水着に着替えていた。
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「まっちゃんとこうして遊ぶのめっちゃ懐かしい」

俺が言うと、

「いやほんとそうだよね。もっと帰ってくればよかったって最近毎日思ってる」

まっちゃんがそう言った。

「ほんとだよ、今度からはもっと来てよ」

「そうする。智は最近どうなの？」
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何について答えればいいのかがわからなかった。まあ仕事も恋愛もぼちぼち、というのが本当のところだなぁと思った。

「んー...まあ何においてもぼちぼち、かな」

「どゆこと(笑)」

なんて誤魔化そうか困っていた頃、Aに
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「私もう着替え終わったよ！二人とも早く～」

と呼ばれて、ちょうどよかったなぁと思った。
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ビーチで遊んだ後は、Aの家のカフェのテラス席で昼食を食べていた。ふと、Aが言った
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「こうして潤ちゃんと毎日一緒にいるのも新鮮」

という言葉に、

「え、昨日も会ってたの？」

と思わず訊いてしまった。

「あ、うん。お祭り行った」

「サト昨日は仕事忙しいって言ってたから誘わなかったんだ、ごめん！」

「...そうだったんだ」
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確かに仕事は忙しかったけれど、誘ってくれたらなんとかできたのになぁ、と内心思った。
きっとAは、まっちゃんと二人でお祭りに行きたかったからあえて俺を誘う必要もない、と思ったのだろう。
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わかりきったことではあるけれど、やっぱり切なくなった。
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