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〇2___髪切ったでしょ ページ2

「おい、先に行くなんてひどいなー」


チャイムが鳴り始めると同時に教室に滑り込んできたヨンジュンは、隣に座るなり不服を漏らした。


「ダンス部エースの微睡を邪魔しちゃ悪いと思って」

「ま、まろ……?」

「ま ど ろ み。少しの間眠ること」

「難しい言葉使うなよ」

「さっきの授業で出てきた」


唇を尖らせるヨンジュンに種明かしをしたら、俺にわかるかと肘で小脇を突かれた。
またしても丸くなろうとしている背中に喝を入れてやり返す。


中間試験が近づいているというのに、この有様。
やれやれと前方を見るとセウンは既に突っ伏していた。
文系には地獄の時間だと嘆いていたことを思い出す。


「A、髪切ったでしょ」


こちらの心配を余所に体勢を立て直したヨンジュンが突然そう言った。
真っ新な机の上で頬杖をつき、口元には微笑を漂わせている。


「なんで?」


本当は昨日1cmだけ切ったけれど、答えを濁す。
髪を切ったと断定するまでに至った経緯の内容によって、私の気持ちの弾みようが変わってくるからだ。


「セットを変えたってみんな言ってるけど、違うね」
得意げに指を鳴らしたヨンジュンは、「ちょっとだけ短くなってる」と続ける。


「授業中に指鳴らさないでよ」

「どう?当たってる?」


まるで謎解きの答えを待っている子どものように小さくはしゃいだヨンジュンが距離を詰めて来る。


顔の綻びと心臓の音が悟られないように身を引きながら、「当たってる」とだけ答えた。


_

〇3___図書室のルール→←〇1___クラスメイトA



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am(プロフ) - ノアさん» ノア様 嬉しいお言葉をありがとうございます。丁度構想を練っている時分にコメント通知を受け取ったので、創作意欲が湧きました♡これからも涙腺を刺激するようなテヒョン君を書けるよう頑張ります⋆⸜ ⚘ ⸝⋆ (2021年10月8日 23時) (レス) @page48 id: ee43218214 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 文章が天才的すぎます!!泣 テヒョンペンなので今泣きながら見てます笑 更新楽しみにしてます!!^^* (2021年10月8日 21時) (レス) @page46 id: f00cf6f10c (このIDを非表示/違反報告)
am(プロフ) - ミミさん» ミミ様 早速のレスポンスありがとうございます!晴天の霹靂と言ったところでしょうか。ヨンジュン、最近黙ってばかりだなぁと心配しながら執筆しております🥲 (2021年9月28日 3時) (レス) id: ee43218214 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - am様、二度目のメッセージを投稿します。今ほど更新された話を読んだところですが、いやぁ、こうきたか!って感じです。主人公ちゃんに気持ちを寄せてしまっています。主人公ちゃんが頭の良さが文章の描写から伝わってきますね。ああ、続きどうなるんだろう。 (2021年9月27日 16時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
am(プロフ) - aaaoooさん» aaaooo様 素敵なお言葉をありがとうございます。伝えたい🐿さんが届いているようで嬉しいです!もっと読みたい、そう思ってもらえる作品を綴っていくのでよろしくお願い致します♡ (2021年9月27日 16時) (レス) id: ee43218214 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:am | 作成日時:2021年8月22日 14時

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