97.自分勝手な事情 ページ7
○
Tanahata side
『…とりあえず、この話はまた後で、ね。
そろそろ休憩時間終わるみたいだから』
ただでさえ普段から目立っている烏野の速攻コンビ。彼らと一緒にいるだけで周囲の目を集めているのは明白だった。…目立つのはもう十分だ
…それに、こういうことを嗅ぎつけてすぐに首を突っ込んでくる人たちを、私は何人か知っている。彼らに聞かれては面倒事が増える
彼らには悪いが、適当にはぐらかして彼らの興味が薄れるのを待つのが吉だろう
『じゃあ、私はこれで。
仁花ちゃん、よかったら少しこっち手伝ってもらってもいいかな？』
谷地「あっ、はい！
えっと…2人とも、またね！」
まだ何か言いたげな表情の2人に背を向け、仁花ちゃんと共にその場を離れる。
谷地「七夕さん、えっと…2人がすみません！！2人とも少し強引だけど、でも悪気はないというか、と、とにかく良い方達なのでっ、」
『…どうして仁花ちゃんが謝るの。
謝るのは私の方だよ。彼らには少し悪いことをしてしまったし』
慌てた様子で私に謝る仁花ちゃんにとても友人想いなのを感じる。彼らに嫌悪感を抱いているわけでは勿論なく、ただ誰かに"バレーボールをしている姿"を見られたくないという私の我儘を押し付けているだけだ。とても罪悪感があるが、だからといってバレーに付き合うわけにもいかない
次話す機会があれば謝っておこう、と考えていれば、仁花ちゃんがちらちらとこちらに視線をおくっている。大方、彼らがどうして自主練を頼んできたのか分からない、といった感じだろう
『…私、"元"バレー部だけど、今はもう全然。西谷と自主練をしたのは本当だけど、ボール出し程度しかしていないよ
あの2人は大方、西谷に何か嘘でも言われた感じ、かな。』
谷地「な、なるほど…
(西谷さんが嘘をつくようには思えないけどなあ…)」
大きく頷いた仁花ちゃんはやっぱりいい子だな、と思うと同時に罪悪感が押し寄せる。バレー部を辞めた今でもほとんど毎日バレーをしている、だなんて言えるわけがなく嘘をつく自分は及川徹に言えないくらい性格が曲がっていて自己中心的である
『(…まあ、1回だけであの2人が諦めてくれるとは思えないけど)』
谷地「(…あの2人、このくらいで諦めないだろうなあ……)」
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ゆめぬし〜 - わ〜続きめっちゃ気になります！！更新お待ちしてます！！ (3月27日 19時) (
レス) @page19 id: 87ace5bfb7 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 更新お願いします…(´；ω；｀) (3月22日 12時) (レス) @page19 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 続きが読めないのが惜しいです……こんな面白い所で止まってるなんて……気が向いたときにふらっと戻ってきてくれたら嬉しいです。お気に入り登録しておきます (10月29日 10時) (レス) @page19 id: acefa471ee (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、欲を言えばもっと逆ハー要素いっぱい増やして欲しいのと、ノヤっさんとの絡みいっぱい見たいです！！文才天才過ぎます、、更新お待ちしてるので完結までついていかせてください！ (8月27日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
shibao(プロフ) - 全然待つので続き書いてください！ (7月8日 23時) (レス) id: 3ee091ec74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年4月10日 23時
