96.自主練のお誘い ページ6
○
Tanahata side
…さて、これはやってしまったか。
目の前にいる烏野1年生3人を見、すぐに声をかけたことを後悔した。たまたま近くを通りかかった際に自身の名前が聞こえたから、と声をかけたのはどうやら軽率な行動だったようだ。
日向「ひぇっ…」
谷地「…あ、七夕さんっ、ええと、その、」
影山「…っす、」
私を見てあからさまに顔を青くする日向くん、何故か突然焦りだす仁花ちゃんに、軽く会釈をし、ただ無言でこちらをじいっと見てくる影山くん。影山くんに至っては私のことを睨んでいるような気もする。ぶつかってしまったことを相当根に持っているのだろうか
とりあえず、3人の様子を見る限り、どうやら私が聞いてはいけない話題だったのであろう
『…私の勘違いだったかな
驚かせてごめんなさい、じゃあ、私はこれで』
日向「あ、あのっ!!」
3人に頭を下げてそそくさとその場を離れようとしたが、背後からの日向くんの大きな声で引き止められる。…やはり何か用事があったのか。とにかく、西谷に負けず劣らず日向くんも声が大きい。今の一声で既に周りの視線を集めてしまっているのは明確だった
『…何か、』
日向「あ、えっと、その…」
谷地「七夕さん、実は日向と影山くんがっ」
影山「俺たちの自主練付き合ってくれませんか」
『…ふむ』
私が視線を向けると口ごもってしまった日向くんをフォローするように声を上げた仁花ちゃんの言葉は、影山くんの言葉で遮られた。表情を変えることなくいともあっさりと要件を告げた影山くんに、日向くんと仁花ちゃんは2人とも驚きの表情で口をぱくぱくさせている
さて、問題はだ。何故彼らが自主練の相手として私を選んだか、である。単にマネージャーであれば同校、同学年の仁花ちゃんに頼んだ方が良いだろう
『…残念だけど、私はバレーはできないから』
影山「西谷さんとは自主練しましたよね」
日向「お、お願いします!!
おれたち、どうしても七夕さんのサーブが見たいんです!」
『…"
"西谷"、"サーブ"という単語を聞いた瞬間頭を抱えたくなる
…だから人前でバレーなんてしたくなかったのに、内心大きなため息をついた
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97.自分勝手な事情→←95.変人コンビとあの先輩(Yachi side)
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ゆめぬし〜 - わ〜続きめっちゃ気になります!!更新お待ちしてます!! (3月27日 19時) (レス) @page19 id: 87ace5bfb7 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 更新お願いします…(´;ω;`) (3月22日 12時) (レス) @page19 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 続きが読めないのが惜しいです……こんな面白い所で止まってるなんて……気が向いたときにふらっと戻ってきてくれたら嬉しいです。お気に入り登録しておきます (10月29日 10時) (レス) @page19 id: acefa471ee (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、欲を言えばもっと逆ハー要素いっぱい増やして欲しいのと、ノヤっさんとの絡みいっぱい見たいです!!文才天才過ぎます、、更新お待ちしてるので完結までついていかせてください! (8月27日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
shibao(プロフ) - 全然待つので続き書いてください! (7月8日 23時) (レス) id: 3ee091ec74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年4月10日 23時