【HQ!!】地味なあの子は隠し事をしている。3

108.朝の青城 ページ18

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No side







東京での合宿も早くも3日目を迎えた青葉城西。やはり朝の行動は人それぞれで、国見英を筆頭にまだまだガン寝の者もいれば、既に起きて身支度を整えている者もいるようである






及川「みんなおっはよーう☆今日も元気に飛雄ちゃん達ぶちのめs…いたいいたい！岩ちゃん殴らないでって！暴力反対！！」


岩泉「朝からうるせぇクソ川…頭に響くんだよ…おい、花巻、そろそろ起きろー。国見、金田一も…矢巾が起きてないなんて珍しいな」


松川「そうだそうだー、及川朝からうるさいぞー」


花巻「…そうだー、合宿にまでワックス持ってくんなー」



及川「まっつんもマッキーもワックスくらい持ってきてるでしょ！！

てかマッキーは起きてから状況把握するの早すぎない！？」







未だ眠そうな様子の1、2年に対して3年生は朝から既に及川いじりを始めており、その光景はいつも通りのカオスである。ちなみに花巻は「二度寝こそ至高」とのことで一度準備をしてから再度布団に潜っていたのである






金田一「…はようございます、っす」


矢巾「…はっ、やば…おはようございます！
…渡ぃ、起きてたんなら起こしてくれよな…」


渡「いや〜、あまりにも気持ちよさそうだったもんだからさ…
それにしても、さすが先輩たちは長期合宿でも朝早いし元気だな…及川さんとか特に…」







未だ騒いでいる3年生を見て渡は苦笑いをする。矢巾も「さすが3年生…！」と尊敬の眼差しを向けている(もっとも、尊敬されるような行動をしている者は誰もいないのだが)。そんな2人の会話を聞き逃さないのが及川徹である








及川「ふっふーん、及川さんレベルになると合宿の2日や3日、どうってことないからね☆」


花巻「岩泉せんせー、及川クンがうざいでーす。松川クン、及川クンが元気な理由、僕達知ってるもんネー？」


松川「及川クンが元気なのはー、明日天川七の配信があるからだと思いまーす。2週間前からカウントダウンしてたの僕達知ってマース」


岩泉「よーし及川ー、廊下に立ってろー」


及川「ちょ、ちょっとマッキー、まっつん！？なんで知ってるの！？
岩ちゃんは2人にノらないで！？！？」


矢巾「あー！なるほど！」

渡「そういう事かあ」








そう、天川七古参である及川徹のここ最近の動力源は明日の生配信だったのである。勿論、彼が天川七の大ファンだということは周知の事実であるため、特に疑問を持つ者も居らず渡と矢巾は大きく頷いていた



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