【HQ!!】地味なあの子は隠し事をしている。2

55.やらかし(Kuroo side) ページ9

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Kuroo side








『よし、一旦休憩ー


水分補給ちゃんとしろよー』



孤爪「…もう無理、」



山本「研磨！気合いが足りてねーぞ！」









体育館の端でごろんと寝転がった研磨。まあ夏の練習では日常的な事だ









A「あの、ドリンクとタオルをお持ちしました

それと、合宿の間、音駒さんのサポートをさせて頂くことになりました」




『え！まじか〜七夕ちゃん、ありがとうございマス


お前らー、七夕ちゃんがドリンクとタオル持ってきてくれたぞー


これからよろしくな、なんかあったら音駒の奴誰でもいいからすぐ言えよ〜』









なるほど、音駒にはマネージャーがいないから梟谷から出してもらったのか


純粋にありがたいし、七夕チャンはどこか興味あったんだよね〜








夜久「ありがとうな、なんかあったらすぐ言えよ！」



海「人数多くて大変だと思うし、重いもの運ぶのとかは俺らやるからね」



A「ありがとうございます。お気になさらず」









うん、研磨と違って人見知りはしないみたいだし、特に問題はなさそうだな









灰羽「あの！"タナバタさん"！」



A「…何でしょう。私は"たなはた"ですが」



灰羽「そーそー！七夕さん！


七夕さんって、なんでそんな地味なんですか！」









和やかな場は、リエーフの言葉で一瞬にして凍りついた。研磨ははぁ、とため息をついている。俺は喉がひゅっと鳴るような感覚になった









A「…ほう、」



夜久「リエーフてめぇ！馬っっっ鹿野郎！！

すまん七夕っ、コイツも悪気は無いっつーか…おら早くお前も謝れ！！」



黒尾「七夕チャン、気分悪くしないで〜

リエーフはなんつーか、考える頭が無いから失言しちゃうんだよねェ


おいリエーフ、謝れ」



灰羽「え！？俺なんか悪いこと言いました！？」









リエーフに飛び膝蹴りをして無理やり頭を下げさせようとする夜久に訳が分からないという顔をするリエーフは、夜久の神経を逆撫でしている。悪気はないんだろうけどなあ…




流石の俺も冷や汗をかきながらちらと七夕ちゃんを見れば、相変わらずの何を考えているか分からない無機質な表情でこちらを見ていた









A「…灰羽くんが謝る必要などありません。彼はただ事実を言っただけですから


それに、慣れていますので」



『…え？』


夜久「…は？」









一瞬、彼女が言っている事が理解できなくて。その場に沈黙が流れた







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