88.嫌な予感 ページ46
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Tanahata side
二口「…はあ、はいはい、謝ればいいんだろ謝れば
貴方様があまりにも地味すぎたために気付かずぶつかってしまい誠に申し訳ございませんでしたーっと」
滑津「!?ちょっとアンタねぇ!!
あ、待ちなさいよ!!後で覚えておきなさい!!!」
『舞、落ち着いて。あんまり大きな声を出すとみんな不思議に思うだろうから
とりあえず食堂に戻ろう。』
渋々、といった感じで頭を掻きながらぶっきらぼうに言い放った二口くんは、踵を返して元きた廊下を足早に戻って行った
とりあえず隣で顔を赤くする舞をなんとか落ち着かせ、伊達工業の部員が少なくとも一人は起床している事が確認できたため食堂へと戻るように促す
それにしても、二口くんとは殆ど交流がなかったはずなのだけど、何故ここまで嫌われてしまったのだろうか。全く不思議でならない
『(…まあ、別にいいか)』
誰が誰を嫌いだとか好きだとか、そのような事に興味を示さなくなったのは随分昔だ。私はただマネージャーとしての仕事をするだけだし、所詮は他校のマネージャーと部員。ほとんど関わりはないだろう
そう、この程度の事はなんでもない。気にしてはいけない
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朝食も終わり片付けをしている中、未だ隣でブツブツと二口くんへの文句を言い続ける舞にマネージャーの皆さんは苦笑している。朝食時に盛大に舞が愚痴を言っていたため事情は把握済みだ。あの声量なら、本人は疎か他校の方々にまで聞こえていたかもしれない
及川「ちょ、二口クンってばいくらなんでも性格悪すぎでしょw
ホントのことでも言っちゃダメなことあるじゃんw」
二口「アンタだけには言われたくないっすよ、及川サン」
…彼のそんな笑い声が聞こえたため、間違いなく隣の机で朝食をとっていた青城の部員たちには聞こえたのだろう。知ったような口だが、彼は以前に比べて煽りスキルが上がっている気がする
わざとこちらに聞こえるように言っているのだろう。隣で眉間に皺を寄せて彼らの元へと近寄ろうとしている舞を制止させる
木兎「へいへいへーい!俺も混ぜろよ!なんの話だー!」
木葉「木兎さっきの聞いてなかったのかよ?w
地味幽霊の話だってw」
木兎「七夕のことか!何かしたのか!」
及川「…七夕?
木兎クン、今七夕って言った?」
…これはまずいのでは、と脳裏に嫌な予感が過ぎった
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8airi3(プロフ) - 教えていただきありがとうごさいます!!さっそくやらせていただきます!! (2021年4月11日 6時) (レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 8airi3さん» コメントありがとうございます!!ぬああお褒めいただき光栄でございます!!画像はhttp://uranai.nosv.org/bbs/img/こちらで申請許可されたURLを貼れば可能です!ご参考になればうれしいです! (2021年4月10日 23時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
8airi3(プロフ) - 面白いです!すごく続きが気になります!ところで画像ってどうやって貼ってるんですか?出来れば教えて下さい! (2021年4月1日 9時) (レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 絲彩さん» コメントありがとうございます!ふあああ更新遅くなり本当に申し訳ございません(´;ω;`)できる限り更新スピードを早めますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年3月30日 14時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
絲彩(プロフ) - 久々の更新嬉しくて、深呼吸しながら読みました笑これからも無理のないように頑張ってください!! (2021年3月29日 15時) (レス) id: 26bb475f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年1月24日 21時