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42.どうしてそうなる ページ44


Tanahata side









先生に頼まれた物を運び終え、私たちは足早に昇降口へと向かった。雨足が強まる前に早く帰ってしまいたい


しかしそんな努力も甲斐なく、私たちが玄関へと出た時には既に雨足は激しくなっていた。



今朝天気予報を見て傘を持っておいてよかった。小さな星の柄が気に入って購入した傘を広げて隣の彼に別れを言おうとした時、彼がブレザーを脱いでいる事に気づく









『…赤葦くん、もしかして傘を持ってきていないんですか?』



赤葦「うん」



『…私の傘を使ってください。選手に風邪をひかれたらたまりませんから』









赤葦くんは電車通学だ。赤葦くんを目の保養としている友達がそう言っていたのを覚えている。駅までは歩いて5分ほどだが、この雨足だ、数分でも当たればずぶ濡れになってしまうだろう



私もできるだけ濡れたくはないが、選手である彼に合宿前の風邪は許されない。彼が濡れるくらいなら私が濡れた方がましだ



傘をすっと差し出せば、傘を見て数回ぱちぱちと瞬きをする









赤葦「大丈夫だよ

駅まではすぐだしブレザー被るから大して濡れないだろうし

それに、俺が借りたら七夕さんが濡れるから」



『この雨の強さです、少し外に出ているだけで濡れてしまいますよ


私も駅までなので大丈夫です。使ってください』









受け取ろうとしない赤葦くんの手に無理やり傘を握らせる。少々強引な気もするが、こうでもしなければ律儀な彼は受け取ってくれないだろうから



『では、さようなら』とだけ言って彼に背を向け歩きだそうとした時、ぐいと腕を引かれた。割と強い力で引かれた事により身体がよろめき、赤葦くんに少しもたれてしまう




急に腕を引いてきた赤葦くんに驚き彼を見れば、真っ直ぐにこちらを見つめていて、彼の黒色の瞳と目が合った









赤葦「じゃあ、一緒に帰ろう」



『…へ、』



赤葦「相合傘、」









聞き間違えかと思い彼をじっと見つめ返せば、いたって真剣な表情でこちらを見ている。…本気で言っているのか、と聞くまでもない表情だ








『…いえ、私は大丈夫です』



赤葦「俺は七夕さんに濡れて欲しくないし、どうせ駅まで一緒だよね?」









離れようとする私を赤葦くんの手は逃がしてくれず、がっちりと掴まれたままだ


はあ、と内心ため息をつく。どうやら彼は、思ったよりも頑固らしい




43.意外(Akaashi side)→←41.放課後2人で(Akaashi side)



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@ゑの(プロフ) - 秋蛍さん» ご指摘ありがとうございます!!ああああなんという事を申し訳ございませんんん(;ω;)作者全く気づいておりませんでした、尾長くんですすみませんんん、 (2021年3月3日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
秋蛍(プロフ) - あの…突然のコメントですみません!34話の長尾くんって人は尾長くんではないでしょうか?オリキャラならすみません! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 29e99f8be9 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - ドクさん» コメントありがとうございます!!ふへへ産みの親になれて光栄です(?)!!これからもどうぞすこでいてくださいよろしくおねがいします(´;ω;`) (2021年2月26日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - スコティッシュフォールディングダイブっす…無理すこ…産んでくれてありがとうございます (2021年2月26日 8時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - おみゅらいちゅさん» コメントありがとうございます!!ふあああ嬉しすぎますありがとうございます!これからもがんばりますよろしくお願いします!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年1月3日 22時

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