15.ひとりぼっち ページ17
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Tanahata side
そのまま2人と顔を合わせることすらないまま、とうとう2人の卒業式を迎えた
在校生の席からみた2人は、12月よりも背が伸びたような気がする。徹は髪を少し伸ばしたみたいだ
卒業式の日、私は彼らの下駄箱に手紙を置いてすぐに家に帰った
書きたいことは山ほどあったけど、手紙の内容はただ一言だけにした
.
徹と一が卒業して、私たちが6年生になったこの年は、私にとって最悪の年となる
『賢二郎はどこの中学に行くの?』
白布「…豊黒中。
家から近いし、バレー部もそこそこ強いらしいから。
そーゆーお前はどこいくの」
『…そっかあ、私まだ決めてなくて…』
季節は夏、呑気に賢二郎と話をしていたある休日、今日は珍しく私が賢二郎の家にお邪魔していた
実は、おばあちゃんと私のお母さんが、お父さんが現在住んでいるアメリカへと旅行に行くらしい
おじいちゃんは、今年の春頃に心臓発作で亡くなった。大好きなおじいちゃんの死は私とおばあちゃんを苦しめるのには十分で、しばらく立ち直ることが出来なかった
そんな私たちがやっと落ち着いた時、お母さんが私たちの気分が少しでも晴れるようにと旅行に誘ったのだった
しかし、私は母の誘いに対して『おばあちゃんと2人で言ってほしい』と答えた
正直、どこかに行くと言うよりかは静かに過ごしたかったし、夏休み前に学校を休むことも気が引けた。皆勤賞を逃すのは御免だ
それで、小学生を1人で家に残すのは危ないとの事でいとこである賢二郎のお家に預けられたというわけだ
今日はお母さん達が旅行に出て3日目、予定では母さん達はアメリカに到着して、お父さんと会う日
そして、私の家族が亡くなった日だ
電話で事故死と伝えられた
アメリカで信号無視をしてきて車に跳ねられたと聞かされた
後から聞いた話は、その運転手が大麻を使用していた事、私の家族以外にも、何人も亡くなった方がいた事、
そして、私へのお土産を買った帰りだったこと。
遺留品には潰れたお菓子や割れたCDがあった
どれも、私が好きなものばかりだった
毎日泣いていた私を、賢二郎がただ黙って抱きしめていてくれた記憶がある
父と母の仕事柄、家には毎日のようにマスコミや記者が押し寄せた、まさに地獄のような日々だった
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重いですね…((
そろそろ中学編に入ります!
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@ゑの(プロフ) - 秋蛍さん» ご指摘ありがとうございます!!ああああなんという事を申し訳ございませんんん(;ω;)作者全く気づいておりませんでした、尾長くんですすみませんんん、 (2021年3月3日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
秋蛍(プロフ) - あの…突然のコメントですみません!34話の長尾くんって人は尾長くんではないでしょうか?オリキャラならすみません! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 29e99f8be9 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - ドクさん» コメントありがとうございます!!ふへへ産みの親になれて光栄です(?)!!これからもどうぞすこでいてくださいよろしくおねがいします(´;ω;`) (2021年2月26日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - スコティッシュフォールディングダイブっす…無理すこ…産んでくれてありがとうございます (2021年2月26日 8時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - おみゅらいちゅさん» コメントありがとうございます!!ふあああ嬉しすぎますありがとうございます!これからもがんばりますよろしくお願いします!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年1月3日 22時