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13.体育館倉庫 ページ15


Tanahata side







放課後、重い足を無理やり動かして手紙の通り体育館倉庫へと向かう




時期はもう冬、12月ともなれば宮城はもう十分に寒く、体育館に入るとひんやりとした空気が頬に触れた





体育館の隅にある体育館倉庫、1人で来たことはなかったので、いざ来ると緊張してしまう



さびついた重い扉をガラリと開ければ、そこには数人の女子がいて。いつも教室を覗きに来ていた人達だったため、6年生だということがすぐに分かった






「…素直に来たんだね、びびって来ないかと思っちゃった。」




『…6年生の皆さんが、私になにか御用ですか、』







にやにやとしながらこちらを見る彼女たちに向かってそういえば、少し苛立った表情を浮かべる者が数人







「…あのさあ、アンタ、何様のつもりで徹くんと一くんに近づいてるわけ?


どうやって言いよったか知らないけど、アンタみたいなやつがあの2人に相手にされると思ってんの?」




『…え、』







…ああ、なんだその事か。


確かに、そんな噂は以前から聞いていた。
どうやら、徹と一は女子に人気があるらしい。それは6年生だけに留まらず、5年生や4年生にもファンが多いという人気ぶりだ



学校の嫌われ者と人気者が一緒に登下校をしていれば、それは当然良くは思われないだろう







「…これ以上、徹くんと一くんに近寄らないでよ。


2人だって、優しいから言わないだけでアンタのこと迷惑に思ってんのよ。」




『…2人に聞いてもいないのに、他人の感情を推し量らないで下さい。


…話はそれだけですか、急いでますので、失礼します』




「〜っ、あのねェ!!!

言っとくけど、アンタが2人から離れなかったら、2人がどうなるか分かってるの?」








倉庫の出口へと向かおうとしていた私の足がピタリと止まった


…この人たち、まさか
2人に何かをする気なのか








『…一体、彼らに何を、』




「…アンタがこれからも2人と話す様なら、2人もいじめの標的になっちゃうよ?


"バイ菌"と仲良くしてるんだもん、しょうがないよね〜?


ほら、自分がどうすればいいか、分かったでしょ?」



『…っ、』








彼女たちに、何も言葉を返すことができなかった
彼らを傷つけたくない。6年生なんだ、いい思い出を持って卒業してもらいたい






「じゃ、正しい判断するんだよ♡」







そう言って倉庫を出ていく彼女らに何も言い返せず、私はただ立ち尽くし唇を噛んだ




14.大好きな2人へ→←12.手紙



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@ゑの(プロフ) - 秋蛍さん» ご指摘ありがとうございます!!ああああなんという事を申し訳ございませんんん(;ω;)作者全く気づいておりませんでした、尾長くんですすみませんんん、 (2021年3月3日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
秋蛍(プロフ) - あの…突然のコメントですみません!34話の長尾くんって人は尾長くんではないでしょうか?オリキャラならすみません! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 29e99f8be9 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - ドクさん» コメントありがとうございます!!ふへへ産みの親になれて光栄です(?)!!これからもどうぞすこでいてくださいよろしくおねがいします(´;ω;`) (2021年2月26日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - スコティッシュフォールディングダイブっす…無理すこ…産んでくれてありがとうございます (2021年2月26日 8時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - おみゅらいちゅさん» コメントありがとうございます!!ふあああ嬉しすぎますありがとうございます!これからもがんばりますよろしくお願いします!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年1月3日 22時

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