【HQ!!】地味なあの子は隠し事をしている。

32.青葉城西にて ページ34

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No side








ある日の青葉城西、男子バレー部部室にて









及川「いーわーちゃん！


天川七の新曲聞いた？ねえねえ聞いた？早く聞いて！！」




岩泉「うるせえクソ川！！言われなくても聞いたわ！！」



花巻「俺も聞いたー

いいよね、天川七。」



松川「ほんといい声だよね〜

今度声優デビューするんでしょ？」









いつも以上に賑やかな部室、その理由は最近注目されている歌手、天川七の新曲が配信された事だった








金田一「及川さんと岩泉さんって、中3の時から天川七って人の曲聞いてたよな…


国見、お前聞いた事あるか、？」




国見「…YouTuber時代からずっと聞いてたらしいよ。


俺も、デビューしてすぐの時のやつ聞いた
てか、今色んなテレビとかに出てるじゃん」




金田一「え…そうなのか…？」



矢巾「はは、金田一はあんまそーゆーの興味なさそうだもんなー

天川七って、テレビに出てるって言っても、顔出しどころか性別すら公開してないからな、」



金田一「え、そうなんすか！

でも、性別くらいなら声とかで分かりそうっすけどね…」



渡「それがさ、すごい低音からすごい高い音まで、色んな声が出んだよね。

話す時の声も中性的、声だけじゃどっちかなんてわかんないんだよなぁ、」









部室内はそんな感じで天川七の話題で持ち切りだった


唯一話題に乗れていない金田一は2年生などに天川七について教えて貰い、「帰ったら聞いてみます！！」と意気込んでいる



恐らく彼は、"天川七自身"よりも、"先輩達が聞いている曲"ということで興味を持ったらしかった








花巻「松川はどっちだとおもう？天川七の性別。」



松川「んー、俺は男だと思うなあ

一個前に出した曲の入り、あんな低い音女子には出せないっしょ」



花巻「じゃー俺は女の子で


及川はどっちだと思う？」



及川「んー、俺は女の子だと思うよ」









3年生の話題は、天川七の性別についてに移りかわっていた。根強いファンである及川の発言に、周りも興味がある様だ








松川「お、なんで？」


花巻「ファンの意見気になるわー」





及川「ふっふーん、それはね！


俺の好きな声だから☆」



…



岩泉「…今からラーメン、及川の奢りな」


花巻「俺はチャーシュー大盛り」


松川「俺はギョーザ追加で

ほら、1、2年も頼んどけ〜」



及川「は！？なんなのお前ら！

絶対いやですー！！」








そんな、青葉城西の日常。




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