【HQ!!】地味なあの子は隠し事をしている。

23.大人びている"君"について(Arata side) ページ25

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Arata side








さて、俺は今とても混乱している




今日はとうとう七さんと約束をしていた日

俺は七さんの希望で事務所の裏口で待っていた。どうやら身バレするのが嫌なようだ



それでどうだ、約束の時間に来たのは


青色の目、毛先が黒色、根元は白銀の髪をした少女だった



…いや、まだこの子がそうと決まった訳じゃない。たまたま此処を通りかかっただけかもしれないじゃないか








新田「え、っと、君は、」



『…新田さん、ですか？


はじめまして、七です』







めっちゃ本人だったーーーーーーー！！



え、まじか、若いことはなんとなく、なんとなーく予想はしていたけれども、それでもまさかこんなに若い少女だとは…







『あー、えっと、とりあえず！

中行こうか、』








じい、とこちらを見てくる少女に戸惑ってしまう。


というか、この子何歳だ？見た感じ高校生、もしくはそれ以下にも見えるし…いや、意外と20代か…？




人目がないような道を通って空いている部屋に彼女を通す




さて、コーヒー…ではないよな、この年齢だとなんだ、ミルクティーとかか、？








『えっと、とりあえず…


俺は新田律。君にDMを送ったのも俺、



一応、君がウチの事務所に入ったらマネージャーになるのも俺だ』




「…なるほど、


私は七夕、七夕Aです。一応中学3年生、です


"七"としてYouTubeで活動させてもらっています」




『…ちゅうさっ…まじか、』








…しばらく、空いた口が閉じなかった





.





A「ええと、正式には中学を卒業してからの契約ということになりますよね、


では、私は卒業したらすぐにこちらに越しますね、」



『ア…ウン……』








やばい、この子すごいしっかりしてる…


とても15歳の少女には見えなく、俺はただ彼女に相槌をうつだけになっていた



それはそうだ、両親が亡くなっているのならば、身の回りのことは自分でやっているに決まっている


…俺が少しでも力になれればいいが、









A「ああ、それと…


顔出しなどの年齢や性別がばれるような事はなし、という条件でお願いしますね、」




『ああ…それは分かってる

その辺は心配しなくていい。


そうだ、もう暗くなったし、駅まで1人で行かせるのは危ない。良ければ送っていこう』








きっと、その小さな背中で多くのことを背負ってきたんだろう



俺の前では少しでも甘えさせてあげたい、そう思った





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