ガチの神様、地下世界を歩くってよ

45話 皆で団らん! ページ9

ﾊﾟﾋﾟ「さあ!俺様の特性スパゲッティをどうぞご賞味あれ!」

あの後パピルスはテキパキとテーブルを整え、皆分の皿を運び終えていた。

ﾄﾞﾘ「……」

ﾍﾞﾘ「……」

『…えっと、何か嫌なことあった?』

そこでふと横にいるドリーム達に目を遣ると、様子がおかしい。

何か急に腹痛が来たみたいな顔をなされてるのですが。
もしかして、なんか私死亡フラグとか建てた?

そう思い、今までの行動と状態を振り返ってみる。

料理、食事、御手製…

直後気づいた。

あ、これメシマズフラグめっちゃ建ってんじゃん。

と…

ﾄﾞﾘ「…ちゃんと食べ切ろうね。」

ﾍﾞﾘ「…勿論なのだ。」

それは最早吐息レベルの音量で交わされた会話だったが、嫌にはっきり聞こえる。

そんなに酷いの!?

思わず向かいの端に座っているお兄様の方向を見ると、特に言及はなく「まあ、食ってみな。」と促してきた。

…うん、食べないと終わらないな。

そこでなにかが吹っ切れ、フォークを手にとって一口目を口に運んだ。



…………

なんて、表現しようか。

細めのうどんにミートソースを合わせた、みたいななんとも言えない味が口内に広がった。

正直反応に一番困る。

ﾊﾟﾋﾟ「どうだ?俺様のスパゲッティは!」

どうしよう、感想が思いつかん。

気の利いた返しを考えていると、先ずドリームが口を開いた。

ﾄﾞﾘ「凄い!前よりも美味しくなっているね!」

ﾊﾟﾋﾟ「やはり気づいたか…何せ今回は隠し味入りだからねッ!!」

ﾍﾞﾘ「そうなのか!?」

流石ポジティブの守護者、素晴らしい返しだ。
まあ、確かに食い続けるのが苦というわけでもない。

私は二口目を口に運んだ。
＿＿＿＿＿＿

『じゃあ、行ってくるよ。』
ﾌｫｯｸｽ「ワン!」

ﾍﾞﾘ「むぇ!気をつけるのだ!」

ｵﾘ「オイラももう少し詳しく調べとくよ。」

ﾊﾟﾋﾟ「お腹が空いたら何時でも来ていいからねっ!!」

ひと目のつきにくい森の中で、underfellへと繋がるポータルを開く。

食事中はぐっすりだったフォックスも付いてくる様子だ。

『夜遅いのに、無理して付いてくる必要は無いんだよ?』

ﾄﾞﾘ「そんなことないよ!寧ろ、君に頼り切っちゃってごめんね。僕もついていければ良いんだけど…」

申し訳無さそうにドリームが言う。

『いやいや、ドリームには1日でこんなにあちこち飛び回ってもらってるし。』

私こそ足を引っ張りたくない。

『行ってきます。』

ポータルに入った直後、私の視界はくるりと反転した。

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