ガチの神様、地下世界を歩くってよ

続々:神様の元に宗教勧誘来たんだけど ページ6

さて、慣れない偉ぶった口調もやめ、いつも通りの調子に戻したが、周りが未だに静かだ。

…もしかして、何かやらかしたか?

少々不安になってきた時、キラーが口を開く。

ｷﾗ「……………な」

『…な?』

ｷﾗ「…な、なな、何あれ!?!?!?」

『はい!?』

動揺というか、子供が舞台でヒーローを見たときみたいなテンションで、私のもとに駆け寄ってきた。

ｷﾗ「今の重圧何!?もんのすごい重かったんだけど!!雷とかめっちゃ光ってたし、強者感やばくない!?」

『ちょ、早口でまくし立てないで落ち着いて!!』

途端に肩を思いっきり揺さぶられる。首が痛くなりそうだ…

ﾎﾗ「いつものお前とは全く別物だったな。」

ｴﾗ「テカ、アレドコまデ本気ナんダ?」

ｸﾛ「やっぱりAさんは凄い方なんですね!」

いつの間にか周りに増えていくギャラリー達は「良かった」とだけ言って助けてくれそうな素振りはない。
いやそこは助けてくれよ!そんなところで闇AU発揮しなくていいから!

ﾏﾀﾞ「七神がうんたらの下りとか、もう傑作だったぜ。ナイスハッタリだな。」

思い出したのか、愉快そうに話すマーダー。
確かにあそこは強キャラ感出すために頑張ったけど…

『アレ、ハッタリっていうか、事実だよ。』

　「「えっ」」

ﾅｲ「ああ、やっぱりそうか?」

ナイトメア以外の全員が間の抜けた声を出した。

『やっぱりそうかって、何で分かったんだよ。』

ﾅｲ「何も、感情の動きを見れば嘘か本当か程度すぐ判る。」

さもあたりまえかのように感情読みました発言。
いい加減プライバシー侵害で訴えられないかなコイツ。

ｷﾗ「それってつまり…」

ﾎﾗ「Aは神様のトップ7の一角ってことか!?」

『そうだね。』

ｷﾗ「いやノリ軽くない!?トップ7って怒らせちゃいけない筆頭じゃん!」

キラーがすかさずツッコむ。
こういう時の頭の回転はキラーが一番早い。

『まあ怒らすとそこそこめんどい奴らの集まりではあるけど、他の神と何ら変わりないよ。』

ｴﾗ「ジャア、実力ハどレ程ナンダ?」

『んー…本当に死ぬ気で頑張れば、ギリギリ世界を一回完全に作り変えられるくらい?』

ｸﾛ「全然違うじゃないですか!オーバーライトの上位互換使えるなんて!」

オーバーライトがどんなものかは知らないが、元の言葉の意味的に上書きのようなものだろう。

『まあでも、知っても今は特に意味はないから気にしなくていいよ。』

　「「できるか!!」」


しばらくの間、ドギマギした皆が見れたとか。

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