ガチの神様、地下世界を歩くってよ

47話 物騒だなオイ! ページ11

『病気について教えてほしい。』

正直、一か八かの賭けだ。
これで応じてくれれば話が早くて良いんだけど…

???「……今は信じてやる。だが、変な行動はするんじゃねぇぞ。」

???「信じるとは言ったが、"今"だけだ。そっちのほうが利益になると判断したまでだからな。」

思わずほっと安堵の息が漏れる。
良かった…今以上にややこしい事態は避けられた…
一時的にでも信用してもらえるのはかなり有り難い。

『ありがとう。えーっと…なんて呼べば良い?』

???「フェルだ。どうせお前もあの絵師野郎みたいなもんだろ?ならこっちのほうが何かと都合がいい。」

『そうだね。じゃあフェル、改めてよろしくね。』

手を差し出して握手、しようとしたが…

ﾌｪﾙ「馴れ合いはしねぇ。とっとと行くぞ。」

そう言われ払われてしまった。
そんなに信じられないかな私!?

ﾌｪﾙ「それと、その犬は隠すか何かしとけ。串刺しにされるぞ。」

ﾌｫｯｸｽ「キャン!?」
『えっ!?』

いやいや物騒だなとは思ったけどそこまで!?放し飼いNGなの!?と思わず言いたくなった。
それをなんとなく読み取ったのか、フェルが補足をいれる。

ﾌｪﾙ「曰く"防疫"だとよ。特に、獣系のモンスターはソレの対象になりやすい。ついでにここら辺は獣系のモンスターが多い。後は判るよな?」

ああ、だからこんなに閑散としてるのね…
取り敢えずフォックスは異空間に隠しといてあげよう…

恐らく、この世界に来て一番納得した出来事だ。

ﾌｪﾙ「行くぞ。どちらにせよ外に長く居すぎるのは危険だ。」

そう言うと、彼は足早に何処かを目指し始める。
…ちかみちは使わないんだね。

まあ、流石に知らないやつの手を握るなんてリスキーなことはしないか。
＿＿＿＿＿＿
おまけ


ﾌｪﾙ「そういや、お前は何者なんだ?普通あの場所からニンゲンが現れることは無いぞ。」

『Aだよ。一応神やってるから、ポータル繋いでここに来た。』

ﾌｪﾙ「神!?そんな嘘…いや、案外有り得る、か…?」

『まあそれは置いといて…』

ﾌｪﾙ「待て待て置いとくな置いとくな。」

目的地に着くまでにそこそこ話した両者であった。

48話 命を吸い取る神→←46話 異常な世界

ラッキーアイテム

ケチャップ

ラッキーソウル

幻覚のソウル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す