days4−summer time memory l ページ4
「それでご主人、どうかしましたか?」
自分は直ぐに、仮の“エネ”を演じた。
早く外に出て自由に飛び回りたい……なんていうお決まりの可愛らしい台詞など、到底自分の口からは出るはずも無く、ただ寝たい。その睡眠欲だけが身体中を巡り廻っていた。
しかし、私は仮にもエネ。
あれ程憎たらしかった後輩に「ご主人」だのと言っていたのだから、今更“貴音”にでもなればこいつに合わせる顔など1つもない。
とりあえずの所は、一先ず愛想でも振り撒いておくかとでも言わんばかりの聞き返しをしたのだった。
「ああ、何かカノの思い付きで何処かに行くことになったらしい」
「ほおー、それでご主人も行くんですか! すっかり自宅警備でもするのかと思いましたよ!」
何時ものこいつのデリカシーの無さに仕返しをするかのように、自分は皮肉たっぷりな言葉をふんだんに使った。
案の定ご主人は何かに勘付いたのか、大きな溜め息を1つ付いた。
『ああ……つまらないな』
脳裏に焼き付いた言葉は次第に姿を変えて、電子の情報線の様に細く
永く形を変えていた。
それがこの物語(じんせい)の最善策では無い事を知っていた。
この言葉が孤独を見出だしてしまうのは、自分が孤独世界に存在しているせいなのだろうか。
「じゃあ早速行きましょうよ!」
___私は今日もまた自分の人生を、思うがままに嘲笑う。
あの日に繋がらない扉を開け、カゲロウが立ち揺らめいた世界に飛び出していた_____
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黒零覇@慧琉 - モフィさん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2014年5月14日 21時) (レス) id: dff5d89ee7 (このIDを非表示/違反報告)
モフィ - すごく面白いです!更新頑張ってくださいね! (2014年5月13日 23時) (レス) id: 4f8663f056 (このIDを非表示/違反報告)
黒零覇@慧琉 - ポテチJさん» ありがとうございます!頑張ります! (2014年5月10日 19時) (レス) id: dff5d89ee7 (このIDを非表示/違反報告)
ポテチJ(プロフ) - 面白いです!応援してます (2014年5月10日 17時) (レス) id: 57a9960d26 (このIDを非表示/違反報告)
黒零覇@慧琉 - 椿姫@元紫苑さん» お久しぶりですかね?ありがとうございます!更新頑張ります! (2014年5月10日 6時) (レス) id: dff5d89ee7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒零覇 | 作成日時:2014年5月6日 21時