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……それなら俺はずっと”幼馴染“でいよう。どこからそう呼ぶのか、境界線はわからない。けど”幼馴染“って言えば許されるんだろ。お前がそう望んだんだから。
そうやって勝手に期待して失望して歪ませて、なんてクズだって思う。
でもあの時の俺にはまだ気持ちを昇華しきれなくて、この大切な想いに”幼馴染“という言葉で鍵を掛けて、自分を守ることにした。だから忘れてたんだ。
そっか。きっと俺は昔から……
「レトさんごめん」
「ん？ また遠くにいってたけどなしたん？」
「協力は出来ない」
「……へえ。なんで？」
「俺もAが好きだから。誰にも譲れない」
こればっかりはおふざけ無し。俺にしては真面目に伝えた。レトさんには申し訳ない気持ちはあるけど、これは譲れないんだ。でも不思議と気まずくなる気はしなかったし、なんだか清々しい気分。
「うん、良かった！」
その言葉をレトさんから聞くまでは。
「…………は、あ？」
「そう言ってくれて安心した！」
あー大変だった。もう一生やりたくないと俺の肩を叩く姿は妙に晴れやか。
なんだこれ。殴り合いの喧嘩になるとは思っていないけど、こんなの拍子抜けにも程が……
あ？
フジの顔が不意にちらついて。
「……あー、くっそマジか」
「あははっ、気付いた？」
「いやそうだよな、今考えたら色々おかしい……ああああめっちゃ悔しい！ フジか！？」
「まあ……メインは」
いやあ大役過ぎて心臓バクバクした！って笑ってるけどめっちゃムカつく。要するに俺がうだうだしてるから痺れでも切らしたあいつらがやってくれちゃったってことだ。
踊らされた感にムカつく、けど、あいつらとレトさんがいなかったら気付けなかった……思い出せなかったかもしれ、ないし、多分。
「…………さんきゅー」
「はいはい。君のメンバーにもちゃんとお礼言って、幸せになってよ？」
「いやいやAは俺のこと幼馴染だと思ってるから、まだまだだしわかんねえだろ」
「はあああああ」
わざとらしく深い溜息を吐かれる。なんだよ。
「頑張れ！！」
「答えになってない」
「いいの！ じゃ戻ろっかー」
一人リビングに戻っていくレトさんをなんだか引き止める気にもなれず、そのまま見送る。打ち合わせはやっぱり嘘かと思いながら、リビングにいるAをふと思い出して。
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柊木(プロフ) - ぽる。さん» まとまらず時間かかってしまいまして…楽しみにしていただけて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります！ (2018年11月28日 12時) (
レス) id: b2fb6db36a (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです…ドキドキしました！たのしみにしてました！続きもたのしみにしてますね！ (2018年11月27日 23時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
柊木(プロフ) - ニラさん» ああありがとうございます！とても嬉しいです！複数のドキドキお届け出来るよう頑張ります(*´`) (2018年10月16日 19時) (レス) id: b2fb6db36a (このIDを非表示/違反報告)
ニラ - 投稿いつも楽しみにしてます！ (2018年10月16日 16時) (レス) id: 9695714301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊木 | 作成日時：2018年9月24日 18時
