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「あの……大丈夫？」
「あいつらうるせえな」
部屋の前に到着したのはいいけど、廊下に漏れる笑い声につい心配してしまった。ていうか、今あいつらって言った？
「皆来てるの？」
「そんなとこ」
そんなとこ？
メンバーが来てるなら教えてくれれば良かったのに。今日は皆で格好を決めてくる日なのかな、と思ったけどキヨを見るといつも通りだし。謎が多くて解ける気がしないけど、この男の気まぐれはいつものことだしなあ。
にしても聞こえる笑い声がいつもと違う、ような。
「良い子にな」
いやいや、どういうこと？
聞き返す暇も与えないと言わんばかりに玄関のドアを開けて、キヨは部屋の奥へと進んでいく。
「ちょ、ちょっと待ってよ！ っわ……」
土足のまま上がりそうになったことに気付いて、足を戻し損ねて転びそうになる。早る気持ちを抑えながら靴を整えて、リビングのドアの前に立つキヨに追いつくと、キヨはニヤリと口角を上げて私の手を掴んだ。
待って、この顔は悪戯する時にするやつだ。
「ねえ、何企んで――」
私の言葉も聞かないで反対の手でドアを開けたかと思うと、私を部屋に放り込んだ。わあっと悲鳴に近い声を上げながら転びそうになった私の目に映ったものは……
「わっ、だ、大丈夫？！」
「キヨーお前あぶねえな。大丈夫？ Aちゃん」
あ、あのTOP4と呼ばれる方々の中の、レトさ……レトルトさんを牛沢さんだった。二人はテーブルを中心にくつろいでいる。
「えっ、え？ なん……は、初めましてっ」
「なになにキヨから聞いてなかったの？」
牛沢さんの言葉にレトルトさんも、笑っている。待って、いやいや、何この状況！？
いつの間にか背後にいたキヨを見ると同じく笑っていた。笑うんじゃない！フォローして！
「キヨくん説明してなかったの？」
「言ったらつまんねえじゃん」
「意地悪やなあ……」
二人の会話を聞きながら、私のキャパシティーはオーバー寸前だった。もう訳がわからない。そんなぐるぐるな脳内を察してくれたのか牛沢さんは優しく、
「とりあえず座ったら？」
と床を指差した。反応が遅れた私に対してそれに応えたのはキヨで、ほらと私の背中を軽く押してテーブルまで誘導して座らせ、自分は右隣に座る。
ドアから見て遠い位置から牛沢さん、レトルトさん、キヨ、私になっているわけだけど、間にキヨが入ってくれて安心した。お二方の間に入りでもしたら私はお人形になってしまう。
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柊木(プロフ) - ぽる。さん» まとまらず時間かかってしまいまして…楽しみにしていただけて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります！ (2018年11月28日 12時) (
レス) id: b2fb6db36a (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです…ドキドキしました！たのしみにしてました！続きもたのしみにしてますね！ (2018年11月27日 23時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
柊木(プロフ) - ニラさん» ああありがとうございます！とても嬉しいです！複数のドキドキお届け出来るよう頑張ります(*´`) (2018年10月16日 19時) (レス) id: b2fb6db36a (このIDを非表示/違反報告)
ニラ - 投稿いつも楽しみにしてます！ (2018年10月16日 16時) (レス) id: 9695714301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊木 | 作成日時：2018年9月24日 18時
