□Story.259 ページ9
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翔Side...
「よーし、じゃぁ後ろから回収だ。」
文化祭が終わってからというもの
模試のために休日という休日はなく
ただただ受験一色の毎日だった。
雅紀「翔ちゃん、俺……終わった。」
翔「色々な意味でってやつか?」
「雅紀、いつもその台詞言ってるよな。」
「でも、俺も同じく終わったから心配するなよ。」
距離を置いたことを萌々香は口外していないらしく
学校の噂になることもなく
置く前と何ら変わらない周り。
けれど、明らかに俺ら二人の間は変わっていた。
LINEも電話もあの日からすることはなく
ただ学校ですれ違うだけ。
「萌々香、愛しのダーリンが歩いてきてるよ。」
萌々香「その呼び方、やめようよ。」
視線を合わせることさえもなかった。
距離を置くってこういうことなんだな。
こうやって終わりに近づいていくんだな。
すれ違った後に萌々香の方を振り返ることなく
俺も野郎連中と階段を降りると
俺ら二人とは対照的に仲よさげに並ぶあの二人の姿があった。
和也「そろそろマフラーしてこないの?」
「だって、してきたら引っ張るでしょ。」
和也「んなの、してこなくちゃわからない。」
「わかるよ、去年すっごい引っ張ってたでしょ。」
俺が見たことのない表情をアイツはいとも簡単に引き出す。
頬を膨らます姿なんて一度も見たことがなくて
言い方は悪いけれど俺の前でAは従順だった。
雅紀「あ、和也発見!!今から帰るの?」
何もしならない雅紀が声をかけると
Aは俺に気づいて一瞬、目を見開いた。
和也「はぁ……またあなたですか。
模試が終わったんだから帰るに決まってるでしょ。」
けれど、すぐに目を逸らして伏せる。
でも、二宮は敵対心からなのか
それともただ俺に興味があるのか。
雅紀越しに俺を見ていた。
和也「そっちはお仲間さんと帰ってくださいよ。」
雅紀「えー、同じ方向なのに?」
すべてを知っているくせにそこまでAの傍に
いるのは、いられるのは何故なのか。
あっさり距離を置いた俺とは違う心を持っているんだろう。
翔「ほら、雅紀。二人の邪魔すんなよ。」
どの口が言ってんだよ。
俺は自分自身にツッコミを入れて学校を後にした。
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
