■Story.291 ページ41
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翔は優しく微笑むと
いい子にしてないと駄目でちゅよー、と
ふざけたことを言いながら部屋を出ていった。
「何で急な赤ちゃん言葉。
望愛じゃないっていつも言ってるじゃん。」
でも、不器用な翔なりに雰囲気を変えようとしてるのかな。
昔っから本当に変わんないなぁ。
いっつも突然にわかりづらい優しさを届けてくるの。
翔「温めたぞ。」
「ん、ありがと。」
翔「フーフーのリクエストがあればするけど?」
ベッドから出て小さなテーブルの前に座ると
私よりも先にれんげを手に取った翔。
「本当さっきから馬鹿なこと言ってるってわかってる?」
奪いとって自分でうどんを少し冷ましてから頬張ると
いつものお母さんの優しい味。
翔「わかってますよ。
つーか、そこはのって甘えろよな。」
「やめてよ、私そんなキャラじゃないし。」
翔「だな、うん。よくよく考えれば
甘えられても逆に気持ち悪かったかも。」
「何それ。私にすっごい失礼。」
翔「はは、ごめんって。怒んなよ。」
ついさっきまで何を話していいか
わからなかったはずなのに普通に話せてる?
それにお互いに笑ってるよね?
翔「お詫びの品あげるから許せよ。」
自分の鞄の中をあけて取り出したもの
それは私が好きな白桃のゼリーだった。
「翔っていっつもお見舞いのときに
これ買ってきてくれるよね。」
翔「だってA、昔っから好きだろ?
それに幼馴染だけど好きな食い物とか
それ以外にわかんねぇし。」
「だろうね、私たち……
世間で夢物語にように言われる
幼馴染から程遠い二人だったもんね。」
甘い雰囲気なんてどこにもなかった。
幼馴染なのにどこか距離があったのは
お互いに感じていて
でも、恋愛を抜きにしても
友達とは一線を画すような存在だった。
翔「でも、俺……」
「ん?」
翔「普通に初恋だったよ。文化祭の時も言ったけど。」
改めて言わなくたっていいのに
どうしてこの状況で翔はそんなことを言うの。
目を逸らさずにそんなこと言わないで。
どうしていいかわからなくなる。
翔「悪い。変な空気にさせちゃったな。
あ、おじさんが帰ってきたみたいだから
俺、帰るわ。」
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
