■Story.289 ページ39
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声だけですぐに分かった。
「今、ドア開けるから待ってね。翔君。」
((あ、はい。))
降りかけていた階段を急いで引き返して自分の部屋に戻った。
そして顔が見えないように布団を頭からすっぽりかぶった。
「わざわざ御見舞に来てくれるなんてありがとう。」
翔「家、こっちでしょ。それに
幼馴染ですから普通に心配しますよ。」
そう、もとに戻ったはずなのにね。
最近はお互いに何事も無かったかのように
言葉を交わしていたから
何も逃げることなんてないのに
どうして私はこんなことしてるのかな。
翔「でもアイツって昔っから熱出しやすいですよね。」
「そうなのよ、意外と繊細な子で
でもそのくせ頑張り過ぎちゃう子でね。」
近づいてくる二人の足音。
ぎゅっと瞼を閉じてドアが開く寸前にそちらに
背を向けるように寝返りをうった。
「まだ休んでるみたい。翔くん、帰る?」
翔「あー……そうすか。
帰ってからずっとこんな調子なんですか?」
「うーん、そうなのよね。
だから少しでも元気つけてほしくてうどん作った……
あ、ごめんなさい。ちょっと会社から電話だ。」
お母さんの足音が部屋から遠ざかる。
そして、バタンと閉まる部屋のドア。
寝ているベッドの少し軋む音が異様に響いた気がした。
翔「A、俺が悪いんだから
普通にこのクズ野郎のせいにしろって。」
翔がいる背中側に神経が自然と集中する。
その時、寝返りをうったときに頭から
かぶっていた布団がずれていたらしく
急に背中ではなく頭に温もりが広がり
寝たふりをしていたはずが体が思わず反応してしまった。
翔「起こしちゃった?」
「……うん。」
これはもう体を起こすしかない。
やっぱり翔はベッドに腰掛けていて
起き上がれば距離は近くて
警戒しているわけではないけれど少し壁側に寄った。
＊
＊
＊
1話だけの更新でごめんなさい(；・∀・)
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
