□Story.281 ページ31
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翔Side...
今日もさみぃな。
学校まで向かいながらスマホに届いている通知を確認したけれど
萌々香からは一件も届いていなかった。
あれだけ、別れを恐れていたのに……
気づけば自分からそれを切り出していた。
人って時間の流れでこんなにも心境が変わるものなのだろうか。
別れたくなくて仕方なかったはずなのにな。
妙に清々しさを感じている自分がどこか不思議に思えた。
「おー、翔。今日は彼女と一緒じゃないんだな。」
翔「あー、まぁな。色々あるんだよ。」
別れた、そう言えば一日であっという間に噂が
広がるんだろうな。
そう思いながら、教室に行こうとした時
二宮の腕に支えられているAの姿を見つけた。
翔「どうした?」
Aは下唇を噛み締めて何も言わない。
和也「貧血みたいです。連れて行くんで。
貴方はお友達さんとお先に教室に行ってて大丈夫ですよ。」
後ろには雅紀と萌々香がいて、
俺は後者の手を握ってその場を後にする。
萌々香「何?別れようって言ったくせに……」
空き教室。
萌々香は明るい茶髪の髪をくるくると指に巻きつけながら
俺を見つめる。
翔「でも、その話に聞かなかったことにするって言ったのは
どこのどいつだよ。」
萌々香「だ、だって……翔のこと好きだもん。」
瞳に涙いっぱいためてこんなこと言われたのは
こんな風に萌々香と真正面で向き合って
お互いの本音を言い合ったのはいつぶりだろうか。
不謹慎にも今、どうでもいい疑問が脳内を過ぎってしまった。
萌々香「大好きだよ、翔。」
昔、何度も欲しいと願った言葉は
今、一番聞きたくない言葉になってしまったのは
萌々香のせいではなく俺のせいだろう。
何も言わないでいると萌々香はついに涙を零して
別れ話をしたはずなのに
“またね”と矛盾した言葉を去り際に残して
この教室を出ていった。
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
