◇Story.254 ページ4
＊
＊
＊
和也Side...
一番上の3年生は最後に体育館に入った。
文化祭で意味もなくハイテンションになっている
奴らの熱気のせいなのか。
いつも以上に体育館は暑かった。
雅紀「ねぇ、どこのクラスが優勝すると思う?」
和也「どこだってイイわ。
つーか、何で当たり前のように俺の隣に来るんだよ。」
雅紀「だって、Aちゃんがいないから
寂しいだろうなぁと思って。」
和也「あの……さ。確かにいないけど
寂しくはねぇし。寂しいのはあなたでしょ。
いつもの連中はどうしたのよ。」
雅紀「なんかね、実行委員だったり表彰式に出たり……
俺だけ取り残されちゃった。」
和也「あぁ、あなただけバカですもんね。」
雅紀「おいおい、バカってはっきり言うなよ。」
オブラートに包めや!とハイテンションの空気に
呑まれるようにいつも以上に大きな声で
突っ込むコイツの横で
ぼーっとしていたら担任に声をかけられる前のやつ。
「マジすか?」
「あぁ、保健室行ってるから代打頼むよ。」
「うぇーい。で、大丈夫なんですか?」
「あぁ、隣のクラスのしっかり者が連れて行ったからな。」
担任の言葉を聞いてアイツしか、いやあの二人しか
浮かばない俺は重症なんだろうか。
しっかり者も体調を崩しやすい人も他にいるじゃねぇかよ。
雅紀「ねぇ、俺の話聞いてる?」
和也「え、聞いてませんけど?」
雅紀「ひどっ!聞いてよ、一生懸命話してんのに！！」
それに二人でいたからって……
引き離す権利は俺にはない。
「おい、雅紀。翔が用事あって出られねぇから
お前が表彰式でろだってよ。」
雅紀「え、翔ちゃんどうしたの？」
「さぁ、何か病人を保健室に連れてったんだと。」
どれだけ想ってるかなんて関係ねぇの。
どれだけ想われているかが大事なんだ。
萌々香「病人ってAちゃんだよ。」
雅紀がいなくなると俺の隣にきた木下は
周りがこれだけ盛り上がっているというのに
指にくるくると髪の毛を巻きつけながら
つまらなさそうな顔をして言った。
和也「そんなに二人のこと気になるなら一緒に保健室
今から行きますか？」
その言葉に木下は妖しい笑みを零した。
萌々香「……ずるいなぁ。二宮くん。
私が行けないのわかってて言ってるでしょ。」
＊
＊
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 970人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
