◇Story.280 New! ページ30
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和也Side...
約束していなくても何となくいつも落ち合う場所に
今日はAの姿はなかった。
昨日の体育で軽く捻挫してたみたいだからな。
親に送ってもらったんだろうなぁ
冬の寒さに身を縮こまらせながら
学校につくと階段の前にAがいた。
けれど、その場に立ちつくしていて一向に動くことはない。
よく見れば目の前には木下と雅紀の姿があった。
和也「また貧血ですか?保健室行きましょうか。」
後ろに傾きかけた体を支えながら声をかけると
何故か俺を泣きそうな顔で見つめる。
和也「昨日は足怪我して今日は貧血で……
ったく、手のかかるお嬢さんだこと。」
そういうと、小さな声で“ごめんね”って言うんだ。
謝らなくていいから、そう返して
保健室に連れて行こうとすると
丁度良くというべきなのかタイミングが悪いと言うべきなのか。
幼馴染のアイツも登校してきて、バッチリ鉢合わせて
ドラマで言えば見事主要キャストが全揃いという形だった。
翔「どうした?」
後ろにいる木下の姿を見て何かを察したのだろうか。
物凄く心配そうな表情でAを見つめて……
和也「貧血みたいです。連れて行くんで。
貴方はお友達さんとお先に教室に行ってて大丈夫ですよ。」
俺がそう言うと、木下の手をひいてその場を去っていった。
雅紀「和也、先生に伝言しておこうか?」
和也「大丈夫、SHR前には戻りますから。」
Aは保健室に連れて行く間、口を開くことはなくて
保健の先生は朝の職員会議にも出ているのだろうか。
姿はなかった。
和也「いい子に休んでいること。約束できる?」
ベッドに腰掛けたAの顔をしゃがんで
覗き込むとまたいつものように下唇を噛み締めて
俺をじっと見つめる。
和也「大丈夫、大丈夫ですから。」
「でも、きっと……ううん。
萌々香ちゃん、絶対に気づいて……」
涙が零れそうになった瞬間、俺は唇を塞いだ。
そして、震える体を抱きしめた。
和也「大丈夫。
何かあっても俺は貴方を守りますから。」
月9みたいに甘い台詞をはいてもう一度唇を塞いでから
保健室を後にした。
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
