■Story.274 ページ24
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体育の授業が終わったあとに見た
私たちを見下ろす翔の顔が頭を離れずにいた。
君への気持ちが揺らいでいるわけでも
未だに貴方に気持ちが残っているわけでもなくて……
ただその顔が絶対戻ってはいけない“あの日”と
同じ顔をしていたから。
和也「今日、望愛のお迎え行くんですよね?」
「あ、うん。お母さんが延長保育頼んで仕事終わりに
迎えに行く予定だったんだけど
急に仕事が入っちゃったみたいだからね。」
放課後講習がやっと終わって時計を確認すると
もう夜の6時半。
望愛が待ちくたびれてるだろうなぁ。
コートを着てマフラーを巻いて急いで
教室をあとにしようとすると
「二宮、ちょっと待て。」
私の隣で猫背になっている和也が担任に呼び止められた。
和也「何すか。」
「何すか、じゃないだろ。
お前、提出しろっていった書類はどうした。」
和也「あ、あー。んなの、ありましたね。」
「ありましたね、じゃないんだよ。
今から書いてもらうからちょっと職員室に来い。」
和也「いやいや、俺帰りたい。」
「いやいや、帰せない。」
担任に首根っこを掴まれるように和也は
職員室に強制連行されて
待ってあげたかったけれど保育の終了時間も
迫ってきていたので申し訳ないけど
彼を置いて帰ることにした。
「うー、寒いなぁ。」
まだ学校の中だというのに下の階に降りるに連れて
玄関から入ってきた冷気が私の体を包み込む。
そして、体育の時間に自分のせいで怪我した足首も
地味に痛くて一段一段そっと降りていると
「あれ、Aちゃん?」
後ろから私の名前が呼ばれてそこには雅紀くんがいた。
雅紀「今日は和也と一緒じゃないんだね。」
「うん、何か職員室に連れて行かれたよ。」
雅紀「あ、きっと提出書類先延ばしにしてたんでしょ。
俺もよくやっちゃうんだよねぇ。」
無邪気に笑いながら雅紀くんは
私の体を支えるように腕を回す。
雅紀「体育のときに怪我したから痛いよね。
あ、どうせならおんぶしてあげたほうが良いかな?」
「そ、そんなこと……大丈夫だよ、大丈夫。」
雅紀「そう?俺、力持ちだから
ひょいっとおぶってあげられるんだけど……
あ、でも和也に怒られちゃうか。」
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
