◇Story.272 ページ22
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翔Side...
「おい、二宮!急に本気出してんじゃねぇよ!」
和也「急じゃねぇよ。俺の実力がこれなの。」
雅紀「最初からその実力でやってよね。」
和也「うるせぇなぁ。」
男子のコートに紅一点。
保健室から帰ってきたAは審判をしていた。
その様子を上のギャラリーから見て
誰かがあげてしまったであろうシャトルを下に落とした。
今でも思い出す。
夕焼けの空。
俺のわがままをバカな頼みをすんなりと
受け入れたAの優しさ。
あの日の朝にもし戻って同じ時を過ごすことができたら
やり直すことができたら
俺はあの日の帰り道
Aにどんなお願いをしたのだろう。
幼馴染。
綺麗な、俺らにとっては綺麗過ぎる言葉だったな。
落ちてたまっていた最後のシャトルを落とした時
Tシャツの裾がキュッと引っ張られた。
翔「距離置くって言ってなかった?」
萌々香「全くしゃべらない……そんな約束はしてないよ。」
俺と萌々香はいつに戻ることができたら
誰も傷つけずに済んだのだろう。
翔「そっか。でもその割に俺に全然
話しかけてこなかったよな。」
萌々香「それは……お互い様だよ。
翔も全然私と話そうとしなかったよ。」
萌々香はあの大きな瞳で見つめて
振り返った俺の体に腕を回した。
萌々香「翔は私がいなくても全然平気なの?」
翔「……萌々香は俺がいなくても全然平気だから
距離を置こう、そういったのかと俺は思ってた。
いや……思ってる。」
萌々香の力強い瞳が動揺した瞬間
授業終了のチャイムが鳴り響いた。
翔「俺、片付けあるから行くから。」
細い腕を解いて、その顔を見ずに階段を降りる。
萌々香「待って、翔!」
ぎゅっと捕まれた手。
萌々香「私じゃない。」
翔「え?」
萌々香「距離を置きたい……そう思ってたのは
翔の方でしょ。」
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
