□Story.268 ページ18
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和也Side...
雅紀「もぉ、和也が拾わないから負けたじゃん。」
和也「言っとくけど最後のはお前の守備範囲だったぞ。」
雅紀「そ、れは……あぁ、もう!」
次のやつにラケットを渡していつもの体育館の隅の定位置に着く。
あぁ、早く終わんねぇかな。
そう思っていると、よくAとつるんでいるやつが
こっちのコートにやってきて近くにいた教師に声をかけた。
「怪我したかもしれないので保健室に行ってもいいですか?」
「とかいって、お前らお得意のサボりじゃねぇだろうなぁ?」
「今回は本当です!Aがちょっと怪我したの。」
和也「は?Aが怪我ってどういうことすか?」
「あ、二宮。いやぁ試合中に一人で事故っちゃって。」
その指先を見ればいつもの見慣れた姿は
縮こまっていた。
そして、その隣には幼馴染の姿があった。
雅紀「和也、行ってあげたほうがいいよ。」
アイツがいる手前、少し躊躇いが生じていた俺に
そっと背中を押してくれるような言葉。
翔「歩けるか?」
「大丈夫。一人で行けるから大丈夫だよ。」
駆け寄ると、Aはアイツの手を振り払い
一人で保健室に行こうとしていて
俺に気づくといつものように気まずそうな表情を見せた。
和也「怪我したって……聞いて。
大丈夫なんですか?」
「うん、ちょっとぶつかっただけだから。
手当してもらいに保健室行ってくるね。」
和也「んじゃ、俺がついていきますよ。」
「いいよ。雅紀くんとペア組んでるんでしょ?
私、一人で行けるから。」
そう言って、歩きだすAだけれど
明らかに怪我をして引きずるように歩いている。
本当にいつも強がりだ。
華奢な腕を掴んで一緒に行こうとした時
その小さな体は大きく傾いた。
だから、急いで二の腕をつかむと反対側でも
その細い腕を掴んでいるやつがいた。
翔「怪我してんだから素直に人に甘えろよ。
二宮、コイツのことお願いするわ。」
和也「あぁ、わかったよ。」
肩を支えるように抱き寄せて、
一歩、またゆっくり一歩踏み出して
保健室に向かう。
「和也って……」
和也「ん?」
「本当に何も聞かないよね、私と翔のこと。」
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おんぷ(プロフ) - ノンさん» ニノさんの敬語使ったりタメ語になったりそういうトコを意識して書いてるのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´艸｀*)移行先でもよろしくお願いします！ (2018年9月4日 15時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 話し方がニノすぎて好きです！可愛い（笑） (2018年9月4日 15時) (レス) id: 855a3aecb8 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 雪白姫さん» マイペースすぎる更新でかなりおまたせしてしまっているのにそう言っていただけてとても嬉しいです！今回、更新に加えて移行しましたのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪白姫(プロフ) - おんぷさんのこのお話本当に大好きなので更新されて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: fe25c51ee1 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - ももニャンさん» 続きおまたせして申し訳ありません(･∀･；)本当にマイペースすぎる更新ですが楽しんでもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2016年10月8日 23時
