彼女の恋は終わりから始まった。 Part.3【名前変換】 (ページ23)

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■Story.123 ページ23

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翔「誰でも良かったんなら……さ、

あそこまであんな関係で続くわけねぇじゃん。」

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門を開けた貴方は少しずつ少しずつ私に近づいてきて

私はその冷たい瞳をずっと見続けて。

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背中にドアが当たると、ドンッとそのドアに手をついたのは貴方。

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翔「ねぇ、俺らって……そんな簡単な関係だった?

ありがとうとバイバイで片付けられる関係だったわけ?」

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二宮に傍にいてもらって勇気を振り絞ったその言葉。

貴方との関係を絶つために言ったその言葉。

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あ「何で、今更…………」

・

そんなこと言うの?

萌々香ちゃんを傍に置きながら何でそんなこと言うの?

・

そう言おうと思ったら、ポケットのスマホが震えて。

とりだせば、二宮からのLINEだった。

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“手洗いうがいしました?前に言った通り、今度のテスト

勝負ですからね。負けたら言うこと何でも聞いてくださいよ?”

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翔「スマホ何かに構ってんなよ。」

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あ「だって、私には二宮が……」

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そして、貴方には萌々香ちゃんがいるじゃない。

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なのに、重なった唇によって色々な人の歯車がまた狂い出すの。

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肩を押し返しても離れない唇に

懐かしい腕に包まれる体に。

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何度も聞いたその息遣い。

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翔「俺にも少しは構ってよ。」

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