彼女の恋は終わりから始まった。 Part.3【名前変換】 (ページ18)

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■Story.118 ページ18

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和也「何考えてるって……そりゃ、Aのことを

常に考えてるに決まってんでしょ。」

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本当にこの人は馬鹿だと思う。

さらってそんなセリフを吐いて、

視線だけ向ければ何食わぬ顔をしていて。

・

あ「もう知らない。」

・

何て言うと、ポケットの中の手が力強くぎゅっとされる。

・

和也「知ってよ。」

・

二宮の瞳はどこか惹きつけられる。

でも、じっと見つめられると考えていることを

全て見透かされそうで、

別に、もう……悪いことはしてないのに、

隠していることは無いのに逸らしたくなってしまうの。

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和也「俺と目線合わせるの恥ずかしいくらい照れちゃったの?」

あ「別に……そんなわけないでしょ。」

・

和也「あら、残念。俺に見つめられるだけで

顔真っ赤にする女の子、多いんですけどねぇ。」

・

あ「あっそ、じゃぁ……」

・

可愛げがある女の子とお喋りすればいいじゃん。

・

ほっぺ真っ赤にして可愛い仕草の。

そう、萌々香ちゃんみたいな……

・

って言おうとしたわけじゃないけど。

やっぱり、貴方の彼女が頭に浮かんじゃって。

・

言いかけてしまった言葉を紡ごうと頭をフル回転させれば

茶色がかった前髪が私のおでこに触れた。

・

そして、すぐに唇に温もりが広がって。

次に来るのはやっぱり、いつものイタズラな表情だった。

・

和也「隙ありなんでしちゃいましたよ。

やっぱり、ひと肌恋しくなる季節じゃん?」

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