彼女の恋は終わりから始まった。 Part.3【名前変換】 (ページ14)

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■Story.114 ページ14

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何て難しい問題を出すんだろうと思った。

何で二宮ってこんな意地悪なんだろうってね。

でもね、きっとこんな問いを出されない限り

きっと君の手をとることも、

君の気持ちを受け止めることもできなかった。

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あ「二宮って本当に……馬鹿だね。」

・

和也「テスト、俺の方が点数上ですけど。」

・

本当に私が拒絶してもこの関係は変わることは無かったのかな。

いいや、そんなことない。

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きっと変わっていたに決まってる。

私と翔がそうだったんだもん。

・

あの日から何もかもが狂い出しんだもん。

・

でもね、関係が壊れるのが怖くて貴方に別れを告げて

君が差し伸べる手をとったわけじゃないよ。

・

翔の時と同じく明確な理由は上手に言えないけど

ちゃんと二宮の気持ちに答えた理由はあるんだよ。

・

あ「バカって、そういうこと言ってるんじゃなくて……」

和也「もういいじゃん。ちゅーしちゃったんだし。」

・

二宮はいつものようにイタズラに笑うと

悴んだ指先で私の手を包み込んだ。

・

和也「改めて……これからもよろしくお願いします。」

・

何て言われたら言い返す言葉は無かった。

・

和也「え、いつもの無視ですか?」

あ「無視してないし。頷いたよ。」

・

和也「嘘つけ。絶対、無視してたし。」

あ「ちょっ……マフラー引っ張んないでってば。」

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二宮との時間は本当にくだらない会話ばっかり。

でもね、自然と笑える自分がそこにいたのは間違いなくて、

・

二宮との関係も時間も心地よかったのはこれまでも、

これからも変わらない自信が……

今は、この時はちゃんとあったんだよ。

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