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「…ジュラキュール・ヴィアベル、です」
ぼそり、そう呟いた。決して大きくない声量だったが緑髪の剣士が血相を変えてずんずん近づいてくるものだから、ヴィアベルは困惑するばかり。
だってちゃんと名乗ったし、怒られるようなことはしていない。まさか問答無用で叩き斬られるんじゃないか、と要らぬ心配が頭をよぎる。
「な、なに」
「お前ジュラキュールっつったか？あの鷹の目の」
「ご名答」
動けないヴィアベルに代わって、リベラが答えた。
「こちら鷹の目の御息女さ、とんだ世間知らずで申し訳ない」
「誰が世間知らずだって？リベラ」
「…アイツ娘いたのかよ」
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