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｢だって世の中には悪い人間もたくさんいるんだろう？父上と会えなくなるのは嫌だよ｣
｢お前の父親も世間から見れば悪い人間だ。さっさと上がるぞ、第一そんな輩なら近付かせるか｣
投げられたロープを船の先に繋ぎ、リベラが先に縄梯子を昇る。そうして甲板に降り立ったものの ヴィアベルは人見知りを発動したのか彼の背に隠れてしまった。
｢危なかったなーお前ら！さっきのドラゴンみてーなやつすっげぇ危ねぇんだってよ！｣
｢いつの間にかいなくなってるけど……警戒するに越したことはないわ。そうだ、お名前は？｣
｢俺はリベラだ。それで……｣
｢……｣
｢俺は紹介しないぞ。自分の名前は自分で名乗れ｣
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