空高く、どこまでも…【鬼滅の刃】 (ページ22)

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第15話予想外の何かページ22

少しの間があり、お館様が「それに」と話を続ける。

産「炭治郎は鬼舞辻と遭遇している。」

「「『！？』」」

宇「そんなまさか……！
柱ですら誰も接触したことが無いというのに…！！
こいつが！？」

鬼殺隊が長年追い続けている全ての鬼の頂点に立つと言っても過言ではない鬼舞辻無惨。そんな敵の主が新人の隊士の前に現れるのだろうか。

にわかには信じがたいけど、お館様が言っているのだから嘘ではないだろう。

宇「どんな姿だった！？能力は！？場所はどこだ！？」

無「戦ったの？」

実「鬼舞辻は何をしていた！？根城は突き止めたのか！？
おい、答えろ！！」

突然の質問攻めに戸惑う炭治郎君。
不死川さんに前髪を一掴みされながら、ぐるぐる目を回して混乱している。

やめたげてよ不死川さん。

宇「黙れ！俺が先に聞いてるんだ！
まず鬼舞辻の能力を……」

言い合いに発展しそうになったとき、お館様が口の前に人差し指を立てると言い合いがピタっと止まった。

産「鬼舞辻はね、炭治郎に向けて追っ手を放っているんだよ。
その理由は単なる口封じかもしれないが、私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくない。」

確かにお館様の言う通りだ。
でも、口封じって一体何を？疑問が次々と出てくるな。

産「恐らくは禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのだと思うんだ。
わかってくれるかな？」

先程まで反対だと主張していた宇髄さんと煉獄さんが何も話さなくなった。肯定した、という意味だろう。
ところが、不死川さんだけは違った。