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第10話 それぞれの考え ページ17

炭「(俺のせいで冨岡さんまで……)
っ……ゲホゲホ、ゲホッ!」


蝶「水を飲んだ方がいいですね。
顎を痛めていますからゆっくり飲んで、話してください。」



しのぶさんは懐から水が入っている入れ物を取り出した。



蝶「鎮痛薬が入ってるため楽になります。
怪我が治ったわけではないので無理はいけませんよ。」


炭「………俺の妹は鬼になりました。だけど、人を喰ったことはないんです。
今までも、これからも、人を傷つけることは絶対にしません。」


蛇「くだらない妄言を吐き散らすな。
そもそも身内なら庇って当たり前。
言うこと全て信用できない、俺は信用しない。」


悲「ああ……鬼に取り憑かれているのだ。
早くこの哀れな子どもを殺して解き放ってあげよう。」



伊黒さんの言ってることは正しい。
でも、炭治郎君が言っていることもきっと事実だ。
でも、ここでは言葉だけでは証明したことにはならないんだよ。



炭「聞いてください!
俺は禰豆子を治すため剣士になったんです!
禰豆子が鬼になったのは二年以上前のことで、その間禰豆子は人を喰ったりしてない!」


宇「話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが。
人を喰ってないこと、これからも喰わないこと、口先だけでなくド派手に証明してみせろ。」


無「(何だっけあの鳥……ええっと……)」


『あ、あの皆さん!』



私が少し大きめの声を上げると皆さんの視線が今度は私の方に向く。



『私達はお館様から炭治郎君と禰豆子さんを" 拘束 "と伝令を受けたんです。
ということは、お館様はこのことを既に把握しているはず……勝手に処分するのは駄目だと思うんです。
ですからお館様がいらっしゃるまで待った方がいいかと……。』


「「「………」」」



「確かに」「その通りだ」という納得しているような沈黙が流れた。



炭「妹は俺と一緒に戦えます!
鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!
だから───」


実「オイオイ、何だか面白いことになってるなァ。」


隠「困ります、不死川様!
どうか箱を手放してくださいませ!」


実「鬼を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ?
一体全体どういうつもりだィ?」


甘「(不死川さん、また傷が増えて素敵だわ/////)」



不死川さんは左手に小さな子ども一人が入れるくらいの大きさの木箱を持っている。きっとあの中に禰豆子さんが入っているのだろう。


蜜璃さんは何にときめいていているんだろう?

第11話 頭突き→←第9話 柱【鬼殺隊柱合裁判・柱合会議編】



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作品ジャンル:アニメ
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作者名:八重桜 | 作成日時:2019年9月4日 17時

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