【鬼滅の刃】短編集・○○部屋とか色々！

◆顔に接吻【時透無一郎】 ページ8

かまぼこさんからのリクエストです！
ありがとうございます！



《顔に接吻しないと出られない部屋》





『せ、せせせせ接吻！？/////』


「………僕より年上なのに何赤くなってるの？情けないね。」



扉の近くに張られた紙を見ながら顔を真っ赤にしている花宮ゆりに棘のある言葉を放つのは柱で最年少の時透無一郎だ。



『逆に時透くんは何でそんな冷静でいられるの！？』


「やることが決まっているから。」


『ええ！？』


「ここから出たくないの？」


『もちろん出たいけど……せ、接吻なんて……その……////』


「なに？」


『ちょ、こっち来ないで！無表情で近づいてこられるのすっごく怖い！』



じりじりと近づいてくる無一郎から逃げるように後退りをするゆりだが、柱である彼から逃げられるわけもない。



「顔のどこに接吻してほしい？」


『ど、どこって言われても……そんなの分からないよ！/////』


「じゃ、ここね。」


『え……』


ゆりが言葉を返す前に無一郎は彼女の柔らかな頬に触れるだけの接吻を落とした。
(端から見れば女の子が女の子に接吻をしているように見えなくもないだろう。)



ｶﾞﾁｬｯ



「あ、本当に開いたみたいだね。出よっか？」


『う、うん！/////』



無表情なままの無一郎とは裏腹にゆりはただただ顔を真っ赤にしているのだった。

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