ブサイク革命【イナgo】 (ページ7)

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『え、えぇ・・・いきなり何言って・・・』

どうしてこの親はいきなりそんなことを聞くのだろうか。

「お？お？その反応はあれね、いるけど言いづらいって言う心のサインね！」
『はぁ？』

どうやったらそんな発想にたどり着くのだろうか。
きっとお父さんもこれには苦労しただろう。
・・・今もしてるのかもしれないけど。

「で、誰なの？うちのAちゃんを惚れさせた子は」

何わくわくしてんだよアホか、と言いたいところだが、今までしてもらってきたことを思い出せば、そんな事、口が滑ってでも言えない。

因みに反抗期は来たことがない。
そりゃ、言い返したいことだって沢山あるし、イライラすることも沢山ある。
でも、大切な両親だから、何も言わない。・・・少々言葉遣いが荒い所はあるけれど。

『分かった言うよ。いる、好きな人いる！』
「で、誰なの！？」

なんでそんな豪快に来るの。

お母さんに少々呆れながらも一応言う。

『えっと・・・同じクラスになった、亜風呂、照美くん』

・・・・・・・

「女の子！？」
『違うわっ！！』

くんって付けてたのに何故女の子だと思うんだ、大丈夫か。

「男の子なのね！本当ね！吃驚した～、女の子を好きになったのかと思ったわ」
『立派な男の子です～』

・・・ちょっと女の子っぽい見た目だけど。

それにしてもどうしてこんなに騒がしいんだ、この親は。
あれっぽい、某・排球部青春アニメのゲリラ豪雨っぽい。(わからない人ゴメンナサイ)
黙ってればすっごい美人なんだけどな。

「あ、授業参観、いつあるの？」
『え、来週の火曜日だけど・・・どうしたの？』
「その男の子を見に行くに決まってるじゃない！何処に座ってるか、教えてね！」

言わなければ良かった。

今日は金曜日、来週の火曜日までは間もなくだ。
どうしよう、なんか今から緊張してきた。

向かい側の席でにっこり上機嫌な母に、なんと言葉を掛ければいいのだろうか。

そんな話をしながら、私のオムライスは徐々に冷めていくのであった。