ブサイク革命【イナgo】 (ページ4)

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クラスが分かり、入学式の後、早速教室に移動だ。

教室に入ると自分の席を確認し、その席に座る。
さて、そこで問題だ。

何故なら・・・

「うっわ、こいつ俺の隣かよー」

悪口。
小さな声で周りの人に愚痴っている。

必死に愚痴ってるお隣さんに一言。

ざまぁｗｗｗ(ゲス顔)

そう思っていたのも束の間、ひそひそひそひそ喋り声が聞こえてきた。
・・・正確に言えば、私への悪口。

お隣さんを思う(哀れむ)声、私の中学校での話。
周りの目が、注目が、どんどん私に集まるのが分かる。
どこもかしこも私に対しての悪口、悪口、悪口。
ついには、ありもしない噂話を他に話している者もいる。

もう慣れた。
いつも通りだ。

そう思っていてもやはりこれは応える。

痛い、辛い、悲しい、逃げたい。

そう思っていた矢先、凛とした声が教室に響き渡る。

「あのさぁ、さっきからぐちぐち煩いんだけど。言いたいことがあるならはっきり言いなよ。群れ作って人の悪口言うやつが、一番気持ち悪いんだけど」

・・・・・・は？

今、なんて言った？あの人。
金髪ストレートに、綺麗な赤い目。まるで女の子のような見た目だが、その声は少し低く、男の子のようだ。実際、座ってる席の位置的にも男の子なのだが。

まぁ、それはいいとして。

あの人、私を庇ってくれた・・・？
こんなに醜い私を・・・？

女子はあの人の一言で、ぴたりと会話をやめる。
男子もあの人を見て固まっている。

私がじっと彼を見ていると、視線に気付いたのか、彼は私ににっこりと微笑んでくれた。

なんで、どうして？

どうして私なんかに笑いかけるの？
理解できない。
あんなことしたら、皆に嫌われるかもしれないのに！

担任の先生が来ても私はあの男の子が気になって気になって仕方なかった。
そのせいで、よく分からない部分が結構ある。
でも、そんな事はどうでもいいんだ。
どうせ後々分かるだろう。

皆がいないときに、お礼でも言えればいいな。
久しぶりに、心が躍った。