ブサイク革命【イナgo】 (ページ3)

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桜が満開になるころ、私はある高校を前にし、とある敵と戦っていた―――――。

「ねー、あの子見てよー」
「うっわ、何あの子、ブス過ぎーｗｗｗ」

「おい、ちょっとあれｗｗ」
「うわ、キモーｗ俺あいつとはぜってー関わりたくねーわｗｗ」

そう、敵とは周りの人物である。

私だってブスになりたくてなっている訳じゃないのに。
悔しさで、わなわなと拳が震える・・・。
ってのは嘘で。

もう慣れた。笑われるのだって。差別されるのだって。

親はあんなに美形なのに、どうして私はこんなに・・・・
って、考えても意味ないか。
だって私、ブスなうですし、もう顔は決まっちゃってるし。

私がかわいくなることなんて、一生無理な話なんだ。
っていうか、ここまで来るともう、逆にブス生活をenjoyしたくなってくる。

いや、そんな事私の親が許さないと思うけど。

私の親は優しい。
どれだけ私がブサイクでも、いうこと聞かなくても、ちゃんと笑って話を聞いてくれるし、虐待なんてもっての外だ。(・・・ブサイクってだけで虐待する親もどうかと思うが。)
大概の事も笑って許してくれる。
でも、私の親が唯一許さないことがある。

それは、自分から変わろうとしないこと。

自分が気に入らないところは、自分から直す努力をしなさい。
自分が満足しているところは、もっと良くする努力をしなさい。

小さい時からこの言葉ばかり言われてきた。
だから私は、出来る限りのことは変える努力をしてきた。

でも、この顔だけは別。
もう顔のパーツは決まってしまっているわけだし、整形でもしなければ変わらないだろう。
そう思っていた。もう、諦めていたんだ。

あの時までは――――――――――――。