Story4 ページ4
夕陽でオレンジに染まった景色が、ぼやけていく。
ぽたぽたと落ちる水が、俺の手を濡らす。
「うわぁぁぁぁ…………」
どっちでもいい。
どっちでもいい。
君がいなくなるくらいなら、
他の命なんてどっちでもいいんだ。
「わぁぁぁぁ……… A、Aっ…………」
君がいなくなった世界に、
何も価値などない。
どうすればよかったの?
他に方法はなかったの?
あの子が死ななきゃ、さとみくんの命は救えなかったの?
俺や、他の心臓じゃだめだったの?
どうしてAが、死ななきゃいけなかったの……?
「もう、わかんないよぉっ…………」
お願いだから、今だけは。
こんなことを思ってしまう、醜い俺を許してください。
7人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - ずんだ属性の餅さん» こちらこそ、素敵なコメントをありがとうございます。相反するふたつの感情と悲しさが上手く表現できていたら嬉しいです。 (2022年5月29日 11時) (レス) id: 64f761a622 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - 複雑に絡み合う感情、混ざって濁って黒く…その中に差す光のような、淡い優しさに胸を打たれる素敵な作品でした…!思わず涙がほろりほろり溢れてまいりました。素敵な作品をありがとうございましたm(*_ _)m (2022年5月29日 11時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 泡糖さん» Snowflakeも読んで下さってたんですね……! そう言って頂けて本当に嬉しいです、ありがとうございます! (2022年5月24日 23時) (レス) id: 66f029ffe3 (このIDを非表示/違反報告)
泡糖(プロフ) - いちこめ!このお話を読んだ時に「Snowflake」を思い出しました。悲しいお話も上手に書けるのがすごいです! (2022年5月24日 22時) (レス) @page10 id: eaad00c70c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう | 作成日時:2022年5月24日 0時