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14話 ページ15

Aside


皆で放課後土手に行ってお菓子を食べて鬼ごっこして、いっぱい笑って家に帰ってきた。


今日のこの点数ならきっと褒めてもらえる!


A「た……ただいまっ。
あのね今日「テスト。」


義母「あるんでしょ。さっさと出しなさい。」


A「…あ、うん。今出すね。」


期待を胸にテストの答案用紙を出す。


A「どう…かな、今回は良い点が取れたと思うの…」


義母「………これは?」


A「え?」


義母「90点、超えてないんだけど?」


A「で、でも他は!」
義母「でもって何?取れてないものは取れてない。
違う?私が間違っているの?」


A「ちが………わない………です。
90点…取れなくて……ごめんなさい。」


義母「勘違いしてるようだけどそもそも90点はギリギリ最低ライン。
100点じゃないってことはあなたが間違っているってことなのよ?」


A「………はい。」


義母「あなたはこれだけ出来てないの。
こんなにも出来ないのよ。
減点がある事自体恥ずかしい意識を持ちなさい。」


A「………わかりました。」


義母「用が済んだなら部屋へ戻りなさい。」




褒めてもらえなかった。


私が100点取れなかったから。


まだ私はお義母さんの好きな娘になれない。


愛がほしい。


愛されたい。


そのためならきっとどんな事でも頑張れるはず……。


出来ない私が悪いんだから………



部屋に戻ってテスト用紙をビリビリに破いた。


こんなもので浮かれて



バカみたい。

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作者名:えな | 作成日時:2022年6月11日 19時

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